17歳の再生の物語に、相葉裕樹・小澤亮太が体当たりで挑む
2005年の初演以来、全国の中・高等学校などを巡演して、この種の公演としては異例のヒットとなった『3150万秒と、少し』。イギリスの小説「NEW YEAR’S DAY」をベースに、劇団青年座文芸部の藤井清美が書き下ろした“青春ジュブナイル”だ。「人は死に直面したとき何を思うのか」という問いを、主人公の少年たちが傷つきながらも真っ向から受け止めるさまは衝撃的ですらある。東京・天王洲 銀河劇場で2月15日から始まった本作において、メインキャストを務めている相葉裕樹と小澤亮太に聞いた。
舞台『3150万秒と、少し』チケット情報
最初に台本を読んだ時のことを、「がむしゃらだった17歳の頃を思い出しました」(相葉)、「この内容の深さを、僕自身のキャパシティで受け止められるだろうかと不安になったんです」(小澤)と、それぞれ率直に話すふたり。物語は高校2年生の高野悠也(相葉)と川原直人(小澤)が事故に遭ってクラスメイト全員を亡くし、“生き残ってしまった”という気持ちと“何故友人たちは死ななければならなかったのか”という葛藤にさいなまれるところから始まる。「それってどんなに重い状況なんだろうと、考えるだけで怖くなりますよね」