男同士の過激なシーンも!? マシュー・ボーンの話題作が日本初上演
原作に描かれているドリアンの焦燥感も、このように翻案されることで観客によりリアルに伝わるんじゃないかな」
近年ではストレートプレイや映画にも出演しているウィンザー。自身もセレブリティ=ドリアンの気持ちが分かるのではと尋ねると、気さくな笑顔と共に「僕は違うよ」との答えが返ってきた。「道でファンに声を掛けられることもあるけれど、いつも自然体で応えているよ(笑)。外面を取り繕うより、知識と経験を積み重ねていくほうが僕は好きなんだ。だからドリアン役を演じるときも、役に入り込むというよりは彼を“アンチヒーロー”としてとらえるようにしている。ドリアンがどう考えているかより、周囲の人物たちの目には彼がどう映っているか、さらにはその様子を見て観客がどう感じるかということのほうが、この舞台では重要なんだ」
今回の日本バージョンでは、メインの3役は日本と英国のそれぞれダブルキャスト。ウィンザーとのダブルキャストは、オーディションでドリアン役を勝ち取った新鋭・大貫勇輔だ。オーディション会場では、ウィンザー自ら振付を教えたという。
「勇輔は最初から気合いがものすごく伝わってきた。彼のことを深く知るのはこれからだけど、稽古場で一緒にレッスンするのが楽しみだね。