皆勤賞の駒田一と初参加の八坂沙織が『サ・ビ・タ』を語る
緊密な劇場空間に一体感があって、俳優に話しかけたりしてしまうぐらい、お客さんが感情移入していましたね。感謝の気持ちや絆、兄弟愛、家族愛というような、日本人が忘れかけていたような情が色濃く描かれているし、何より懐かしさあふれる音楽がいい。今も聞いただけでウルッとしてしまうほどです」。
2012年に続いての会場となる東京・青山円形劇場は、舞台を客席がグルリと囲むのが特徴的。前回の公演をいちミュージカル・ファンとしてプライベートで観劇したという八坂は「心温まる本当に素敵な舞台でした。すぐ目の前で物語が進んでいくので、悲しい雨がやがて晴れた空に変わる、という展開がすんなりと心の中に入ってきたんです」と話す。
幼い頃からミュージカルが大好きだったという八坂にとって、駒田は、『レ・ミゼラブル』のテナルディエ役などが印象深いステージ上の存在だった。「大先輩からたくさん吸収させていただきたいと思います」と緊張気味の八坂に、駒田は「稽古場でいっぱい恥をかいていっぱい失敗すれば、成功すると思います。
Wキャストなので、お互いに刺激し合いながら、僕と一緒になって作品を進化させていきましょう!」と温かくアドバイス。