高山がスピードに乗ったドリブルからクロスをレアンドロ、工藤に供給すれば、レアンドロが前線でボールを収め工藤、高山の飛び出しを引き出す。流動的にポジションチェンジを繰り返し、相手DFに的を絞らせない。
宇佐美はスピードと卓越した技術で高い決定力を見せ付ける。怪我で序盤は出遅れた宇佐美だが、『ナビスコ杯』4試合で4ゴールをマークする。準々決勝では、対ヴィッセル神戸戦7試合連続ゴールという桁違いのキラーぶりも発揮した。リーグ戦でも17試合出場で8ゴールと10位タイにつける。パワフルな突破を誇るパトリックとのコンビネーションも上々である。ニューヒーロー賞の有力候補でもある宇佐美は日本代表に選ばれればアギーレ監督の力となり、選出されなければ長谷川健太監督の力となるだろう。
『ACL』で予選リーグを免除された川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島のFW陣は、当たり前の話だが、上位得点者はいない。それでも大久保嘉人(川崎F)、佐藤寿人(広島)ともにきっちり1ゴールを挙げている。レナト(川崎F)の2試合2ゴールはさすがと言える。
得点王の称号はないが、この先アタッカー陣がゴールを重ねれば重ねるほど、トロフィーに近付く。