くらし情報『ポップで深淵な大作に、仲村トオルが再び挑む』

ポップで深淵な大作に、仲村トオルが再び挑む

「僕自身、完成台本を読むまで、こんな展開になるとは想像もしませんでした。時間も空間も飛び超えて、もの凄いスピードで、もの凄い情報量のことが表現されているところが、『エッグ』の魅力だと思います」と仲村。

粒来が“ある実験”の証拠書類を改ざんする場面での“音”が印象的だと言う彼は「鉄のペンを使った後、机をペイパーウェイトで検閲済みの判のように叩くアイディアは、ある日の本番中に思い付きました。そういった発見が公演中も結構ありましたね」と振り返る。

さらに踏み込んでアプローチできる再演でも、新たな発見がありそう。「そこが再演の面白さですよね。ただ“あ、そうか”と気付く瞬間は、“なんで初演の時に気付かなかったんだ”と思う瞬間でもある(苦笑)」と彼は言うが、それは自身の成長を証明する瞬間でもあるはずだ。

ストイックな粒来さながらに、「この2年を自分は無駄にしなかったと感じられるようにしなければ」と実直さを滲ませる仲村。
「パリ公演も不安ですが、もしも向こうで“だいたい伝わったみたいだぞ”と感じられる瞬間があったとしたら、それは大きな感動だし、楽しみなことですね」

公演は、2015年2月3日(火)

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