不器用だが一度心を開くと情に厚いジェイに扮するのは、昨年から続投のユナク(超新星)と、本作の韓国版でジェイを演じているケビン(U-KISS)、そして韓国でもミュージカルに出演するなど活躍の場を広げているチョンジ(TEENTOP)の3人。いずれも花も実もあるトリプルキャストで、そのうえ日本語と韓国語での上演。愛加にとっては大きなプレッシャーのはずだが、「台本を読んだら“これは絶対面白い!”と夢中になって、すぐに出演を決めました」と笑顔だ。聞けば、宝塚に在団中から仲間とDVDを貸し借りするほどの韓流ドラマファン。「感情豊かで思ったことをすぐ口に出すアヤは、いかにも韓流ドラマらしい女性像で演じるのが楽しみ(笑)」と言いつつ、「仕事に賭ける情熱は、私自身もすごく共感する部分。ジェイを演じられる皆さんそれぞれの芝居の“呼吸”を感じながら、アヤとして舞台に立てたら」と意気込む。
チャーミングな容姿が目を引く愛加だが、実は娘役トップに就任するまでの9年間、子供役や悪女、コメディリリーフまでさまざまな役を演じた経歴をもつ。それぞれの舞台で見せた芝居心が、トップの座を引き寄せた実力派だ。
「役作りで悩むのは苦しいですけど、それを乗り越えた時の達成感は格別。