「自分の思い入れのあるミュージカルを、気心が知れたD‐BOYSでやれるのが嬉しい。歌も芝居なので、音に気持ちを乗せていけば絶対に伝わると思っています」と頼もしい。
『GARANTIDO』に登場するのは主宰者亡きあと空中分解寸前となった劇団。追悼公演に向けてブラジルに移民した日本人の物語を稽古するなかで、移民たちの懸命な姿から劇団の絆を取り戻していくことになる。「移民のことや太平洋戦争の時代のことはほとんど知らなかったんですけど、その時代があってこその今だから、しっかり勉強して伝えなければなと思っています」と荒井が言えば、「劇中の劇団と、D‐BOYSが重なる部分はきっとあるので、僕たちの色を出しながら、みんなで同じ方向を向いて頑張りたいです」と大久保も決意を固める。「劇団も家庭も社会も同じ。演出家がやってくれるだろうとか人任せにするのではなく、一人ひとりが自立しないといい関係はできない。この作品を通して、みんなにも自分の足でしっかり立って自分の人生を歩いていく人になってほしいし。
私もみんなから新しい発見をしたいと思っています」と最後に締めくくった謝。表現者としてのみならず、人間として大事なものを、D‐BOYSは舞台から届けてくれるだろう。