の記憶も新しい鳥栖戦と、これからひと山も、ふた山も残っているが、多くのレッズサポーターは「三度目の正直で優勝決定の瞬間を分かち合いたい!」と思っていることだろう。
そもそも、リーグ優勝とステージ優勝は似て非なるもの。そんなことは、レッズサポも重々承知している。しかし、浦和に声援を送り続けたサポーターは過去2年の急失速の傷を癒したいのである。痛みを和らげてくれるのは、歓喜の瞬間しかない。
『ACL』でグループステージ最下位となったが、1stステージ終盤戦は過密日程から解放された。第14節・鳥栖戦も浦和は中6日で鬼門へ乗り込むのに対し、鳥栖は『ナビスコカップ』アウェイでの甲府戦から中2日で対峙する。
9試合で4失点とリーグ最少失点の堅守は健在。
無失点試合も5試合を数える。ズラタン、武藤雄樹、梅崎司のトライアングルがコンビネーションを高めるとともに、興梠慎三が5月5日、ブリスベンとの『ACL』グループステージ最終戦で戦線復帰すると初ゴールも挙げた。ペトロヴィッチ監督が築き上げた、最終ラインから細かいパスをつなぎ、相手守備網の綻びを突く、ポゼッションサッカーもさらに洗練されてきた。機は熟したと言える。