一方で絶対的な存在がいないという見方もできる。そこで期待したいのがダヴィである。昨年10月に左ひざの大怪我を負い、2ndステージから戦線復帰したダヴィがトップフォームを取り戻せば、状況は一変するはずだ。
1stステージ2位から2ndステージではさらに上を目指すFC東京も、3試合を終えて1勝1分1敗である。こちらも、課題は明確だ。ドイツへ旅立った10ゴールの武藤嘉紀の穴を埋めることが急務である。クラブは2nd開幕に合わせてスピードのあるネイサン・バーンズと、高さを誇るサンダサを補強。特にスピードあるドリブル突破とセンス溢れるシュートテクニックを兼ね備えるバーンズは、武藤と同タイプのFWである。
数cm単位で連動を求めるマッシモ・フィッカデンティ監督流のディフェンスでは不安要素もあるが、アタックでは時間の経過とともに実力を発揮することだろう。また、前線には実績十分のベテラン・前田遼一、石川直宏がいる。第2節こそ新潟を3-1で切って落としたが、開幕戦・川崎フロンターレ戦、前節・モンテディオ山形戦では0点に終わった攻撃陣が息を吹き返すか否かが、今後のFC東京の浮沈を決める。7月23日発表の日本代表メンバーに名を連ねたMF・柴崎岳(鹿島)