ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(c)Terry Linke
2016年に開館30周年を迎える“クラシック音楽の殿堂”サントリーホールが、記念公演ラインナップを9月16日に発表した。
記念公演は、今年の大晦日のジルヴェスターコンサートより幕開け。2016年を通して世界一流のアーティストが登場する。中でも注目はサントリーホール独自企画の3つのフェスティバル。6月の室内楽の祭典「チェンバーミュージック・ガーデン」、8月の現代音楽の祭典「サマーフェスティバル」、秋の「サントリーホール フェスティバル」が、これまでにない規模と内容で展開される。
例年よりも会期を1週間拡大する「チェンバーミュージック・ガーデン」のキーワードは「アジア」。世界で活躍するアジアの音楽家によるシリーズを展開。毎年、実力派カルテットが登場する「ベートーヴェン・サイクル」には、初の日本人グループ、クァルテット・エクセルシオが出演する。
1987年から続く「サマーフェスティバル」は、委嘱新作の世界初演や、日本初演をはじめ、音楽の“今”を体験できるプログラム。特別演奏会として、国際作曲委嘱シリーズ第1回作品で、没後20年にあたる武満徹作曲の「2オーケストラのための『ジェモー』」