くらし情報『鬼才・深作が「音楽」を紡ぐ。幻のオペラ、日本初演』

鬼才・深作が「音楽」を紡ぐ。幻のオペラ、日本初演

鬼才・深作が「音楽」を紡ぐ。幻のオペラ、日本初演
10月に二期会が上演するR.シュトラウスのオペラ《ダナエの愛》は幻の傑作。上演機会の滅多にないレア作品だ。国内では2006年に若杉弘が演奏会形式で初演したが、舞台上演は今回が日本初演となる。公演初日まで10日を切った9月23日、都内の稽古場を訪れた。

東京二期会オペラ劇場「ダナエの愛」jチケット情報

この日はオーケストラが入る前の最終の通し稽古。題名役の佐々木典子ら、10月3日のキャストによる稽古だった。すでに基本的な演出は完成しており、いくつかの場面の動きを詰めたあと、全幕をピアノ伴奏で通してゆく。幕ごとの休憩の間に演者に駆け寄って細部を確認するのは、これがオペラ初演出となる深作健太。
映画監督・深作欣二を父に持ち、自身も映画監督、舞台演出家として活躍する気鋭のクリエイターだ。

「こんなに楽しい現場は初めて。映画も演劇も、セリフとセリフの間を埋めて作っていく作業なんですけど、オペラの場合はそれがすでに音楽としてスコアに書き込まれている。それを発見していくのが非常に楽しいです。それに、新劇からアイドルまでさまざまな経歴の俳優さんが集まる演劇の現場では、1か月の稽古の間にそこから共通言語を探していかなければなりません。

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