レギュラーラウンドのポイント制もゲームをより白熱させる。3-0・3-1の勝利は3点、フルセットの末の勝利だと2点、逆にフルセットの負けでも1点が付与される。選手たちの1セット・1点にかける思いは、より強くなるのだ。
今季の展望をしてみたい。V2を狙うNECは、シーズンを通して波をなくしたいところ。レギュラーラウンドでは2位ながら1位・久光製薬、3位・岡山、4位・上尾、5位・東レにいずれも1勝2敗と負け越した。MVPの近江あかりをはじめ、大黒柱の島村春世、全チームが獲得に乗り出した全日本の若きエース・古賀紗理那、ベスト6を受賞したセッター・山口かなめ、ベストリベロ賞を獲得した岩崎紗也加らタレントは揃う。島村主将は「連覇へ向けてスタートダッシュをしたい」と今季はシーズン通しての安定した戦いを誓う。
久光製薬は、中田久美監督がポイントに挙げるように「昨季の悔しさをいかに経験と生かせるか」が鍵だ。チームの総合力では、V・プレミアリーグ随一だ。ベスト6に選ばれた新鍋理沙と長岡望悠、石井優希が今季も得点源だ。ウイングスパイカーにはフランスリーグなどで活躍したボカン・タチアナ、経験豊富なセッター・栄絵里香が新加入した。