だが、チーム、サポーターとも、タイトルを渇望しているのも確か。
タイトル奪取のために、今季はピンポイント補強を敢行した。スロベニア代表DFのイリッチ、CBとボランチを両立するU-23五輪代表主将の遠藤航、左右を問わずSB、サイドアタッカー、さらにボランチもこなす駒井善成が加入。遠藤は新入団発表の席で「レッズはここ最近悔しさをすごく味わっている。そういう悔しさを感じながら、しっかり戦わなければいけない。自分の特長である守備でよさを出して、このチームにタイトルをもたらせるような活躍をしたい」と意気込みを語った。
ミシャが掲げるサッカーは、思い切ったラインの押し上げと阿吽の呼吸が必要不可欠なため、新戦力が連携を深めるまで時間を要する。ゆえに主将・阿部勇樹や背番号10・柏木陽介、日本代表GK・西川周作の手綱さばきも重要になる。
そして、最も重要なのが、シーズン終盤の大一番で勝ち切るメンタルの強さとコンディションのピーキングである。
2013年6位、2014年2位、2015年3位……。“4度目の正直”となる今季は、もう「失速の浦和」とは言わせない!
1stステージ・3月6日(日)・ジュビロ磐田戦、12日(土)