それはそれで音楽とはまた違う『新しい表現』として楽しんでいたんですよね。今回も、チョビさんと(座付き作家の)丸尾丸一郎さんが『やれます』っていうし、じゃあやりましょうと。『Yes』から入るのが仕事の基本スタンスです(笑)」
劇団の名前は知っていたが、作品を観たのはオファーが来てから。初めて鹿殺しの作品を観て感じたのは “シンパシー”だったという。「ジャンルとかイメージにとらわれず、オリジナルなものを成し遂げてやろうという気概が感じられたというか…僕自身、音楽業界の中でそういう風にやってきたので」(堂島)
また今作は、劇団鹿殺しにとっても久々となる時代劇作品。
「私にとって時代劇は、今よりも生きている実感が強くて、熱量の高い時代の物語。夏の公演だし、日常からポンと離れた部分でお祭り気分を味わって欲しいな、と」(菜月)
「僕、時代劇めちゃくちゃ好きなんで嬉しいんですよ!」(堂島)
「多分、堂島さんのほうが鹿殺しメンバーより時代劇に詳しいですよ(笑)」(菜月)
サンシャイン劇場は劇団鹿殺しが近年主戦場としてきた本多劇場に比べ、およそ倍のキャパシティとなる。そう、この公演は15周年にして挑む“大勝負”でもあるのだ。