生涯に一度の経験かもしれませんので、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたい」と、本展の貴重さを語った。
アメリカのサルバドール・ダリ美術館は、ダリの親しい友人であったレイノルズ、エレノア・モース夫妻が、40年もの歳月をかけてコレクションした作品をベースに作られた美術館。「ダリ財団、ソフィア美術館と共に、私たちのミュージアムが指名されたことを誇りに思います。現在考えられる最高の、最大の展覧会が実現しました」と、チャールズ館長。さらに、マドリードの国立美術館である国立ソフィア王妃芸術センターのミショー副館長は「ダリの作品は、何度観ても毎回新しい発見があるんです。日本の皆さまにも、何度もいろんな目線でご覧いただき、彼の持つ作品の秘密を探り出していただければ」と、コメントした。
また、ダリ財団から依頼された京和傘の日吉屋が、ダリが愛用していた和傘の複製品を製作。その贈呈も行われ、直径2.7メートル、柄の長さ1.65メートルの和傘が披露された。
ダリ展は9月4日(日)まで京都市美術館、9月14日(水)~12月12日(月)まで東京・国立新美術館にて開催される。
取材・文:黒石悦子