インディ・ジョーンズ in コンサート、白熱のリハに潜入
この日のリハーサルは『インディ・ジョーンズ』。「聖櫃」をめぐりナチス・ドイツと対決する息つく暇もないハラハラドキドキのストーリーとあって、展開の激しいドラマティックな楽曲が続く。作品の高揚に合わせるように高いボルテージをキープしながら、ニコラスはテンポよく、細やかに演奏者たちに指示を与える。時にメロディを口ずさみ、時に足踏みでリズムを取り、絶妙な演奏には「ブラボー!」「ベリーグッド!」と賞賛し、情熱的にオーケストラを引っ張っていった。
長時間にわたるアクションシーンでは、映像さながらに指揮者とオーケストラが競い合っているよう。全身を使ってダイナミックにタクトを振るニコラスに、演奏者たちは必死に食らいつく。演奏だけでも手に汗を握るこの緊張感。本番はさらなる興奮を味わえるはずだ。
この日、『E.T.』のリハーサルを見ることはできなかったが、子どもたちと異星人が交流する感動のシーンを思い浮かべれば、『インディ・ジョーンズ』と対照的な胸を打つ演奏で楽しませてくれるだろう。「インディ・ジョーンズ in コンサート」は8月5日(金)・6日(土)、「E.T. in コンサート」は8月6日(土)、7日(日)