くらし情報『カラヤンの愛したサントリーホールに彼の庭が出現』

カラヤンの愛したサントリーホールに彼の庭が出現

カラヤン亡きあと、現在の音楽祭を担う芸術監督のクリスティアン・ティーレマンと、彼が首席指揮者を務めるシュターツカペレ・ドレスデンが来日して、音楽祭のエッセンスが凝縮されたプログラムを繰り広げる9日間だ。

開幕を飾るのは《ラインの黄金》(11月18(金)・20日(日))。ワーグナーはこの音楽祭を彩る重要なレパートリーで、特にカラヤン時代には、上演されたオペラの6割以上がワーグナーだった。その精神を継承した現代屈指のワーグナー指揮者ティーレマンが、ミヒャエル・フォッレ(ヴォータン)、藤村実穂子(フリッカ)ら世界の一線で活躍する歌手たちを率いてワーグナーの真髄を聴かせてくれるはず。

そしてさらなる注目ポイントが、そう、サントリーホールでオペラといえばあれ!1993年から2010年まで続いた「ホール・オペラ」が、この《ラインの黄金》で復活するのだ。コンサートホールの音響や空間を最大限に活用した演出により、歌劇場での上演とは異なる感興の、未体験の舞台が毎回出現する好企画だった。今回は、2006年のホール・オペラで《トゥーランドット》を手がけた演出家デニー・クリエフにより、楽劇の理解を視覚的にもフォローする仕掛けが施されているという。

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