年末、愛が溢れる。来日ミュージカル『RENT』 が開幕
の長机など、定番的安心感。もちろん細かいマイナーチェンジもあちこちなされている。
RENTが古びないもうひとつの理由は、断然、楽曲の良さだ。2幕頭の名バラード「Seasons of Love」はCM等でよく耳にするはず。キャストが1列に並び、美しいハーモニーが劇場を満たす。象徴的なこのシーンはぐっと来る。他、疾走感たっぷりのロックチューン「Rent」「What You Own」、ミミとロジャーが出会う「Light My Candle」、エンジェルとコリンズが愛を告白し合う「I’ll Cover You」、モーリーンの元彼マークと今カノのジョアンがタンゴを踊る「Tango Maureen」、モーリーンとジョアンのカップルが揉めて攻めぎ合う「Take Me or Leave Me」、若者たちの主張たっぷりの馬鹿騒ぎ「La Vie Boehme」など、名曲&名シーンづくし。1曲が短編ドラマのように完成している。
今回は20代前半が集まった若いカンパニー。ロジャーはいかにもアメリカの街にいそうな、長髪タトゥで新鮮。マークは響く歌声とマークらしいニュートラル感が魅力。コリンズは器が大きくシビれる低音ヴォイス。