早霧せいな撮影:奥村達也
2014年に宝塚歌劇団雪組トップスターに就任後、『ルパン三世』『るろうに剣心』などに主演。快進撃を続けた早霧せいなの退団公演『幕末太陽傳』『Dramatic“S”!』の初日がいよいよ近づいている。稽古中の早霧は「“いつも通り”と思いながらも日々の感情が騒がしいです!」と明るい笑顔を見せる。
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鬼才・川島雄三監督による日本映画の名作がベースの『幕末太陽傳』。古典落語を組み合わせ、品川の遊郭・相模屋での様々な人間模様を描いたコメディで、早霧は一文無しのまま居残りを決め込む佐平次を演じる。「立っているだけで格好いい二枚目とは違うので、生き方の格好良さで魅せていくしかない。最後にこんな大物が来たかと(笑)。培ってきた男役のしぐさをあえて崩し、ふざけていてもそこが粋なんだよと思っていただけたら」と新たな挑戦を語る。
「“いい人感”が出ていないところが好き」と佐平次への愛着も増す一方のようだ。
同時退団の雪組トップ娘役・咲妃みゆとは抜群のコンビネーションで、数々の名演を残してきた。今回咲妃演じる女郎おそめは佐平次にとって大きな存在に。「おそめが強く生きていく姿に刺激を受け、病気で死を覚悟している佐平次だけどまだまだ生きられると思うようになる」