役の椎名は「少青は白娘のことがすごく好きだけど面と向かって言ったことはない、幼馴染みたいなイメージの役です。突然ライバルが出現して色々複雑だけど、こういう愛もいいなと思っていただければ」とそれぞれ話す。
作品については、僧侶・法海(ほうかい)役の兼崎が「『白蛇伝』は中国の作品で、立ち回りも中国ならではの動きがあります。僕自身も中国武術が大好きなので楽しみながらやっています」、女狐の化身・胡媚娘(フーメーニャン)役の秋が「終盤、胡媚娘が白娘と対決するシーンでは、人間と妖、どっちが正義だかわからなくなる。そこも(『白蛇伝』に込められた)メッセージなのでぜひ観ていただきたいです」と紹介した。
殺陣や歌など見どころの多い本作。特に中国武術を取り入れたアクションは迫力満点で、中国武術世界一の実力を持つ横井らが繰り出す殺陣にぜひ注目して。また、身軽なキャストが揃っているため、さり気ない場面でも身体能力が生かされた動きが散りばめられているのも楽しい。
ほかにも、白娘が白蛇に変身する際の演出や、山下と伊勢が恋する気持ちを乗せたかわいらしい歌唱シーンも印象的だった。
舞台セットの美しさや、細部まで手の込んだ衣裳にも目を奪われる作品。