くらし情報『三宅裕司「まだまだできそう」SET観劇レポート』

三宅裕司「まだまだできそう」SET観劇レポート

しかしそれだけにおさまらない、日本の現状が突きつけられるように反映された脚本は、三宅が座長を務める「熱海五郎一座」でも活躍する作家・吉高寿男が初めてSET作品を手掛けたもの。先が読めない展開に、リアルが絡む出来事、そして笑い、歌、ダンス、アクションもたっぷりという、娯楽作品でありながら社会的なテーマのあるSET作品ならではの面白さが堪能できる。

歌やダンス、アクションのクオリティの高さは毎回の見どころだが、今回は特に日本舞踊や日本らしい立ち回りが印象的。その中でも劇団員総出の群舞のシーンは迫力満点だ。また、今作では若手の見せ場が増加。三宅&小倉コンビによる息ピッタリのやりとりはもちろん健在だが、若手による新たな笑いのカタチも生み出されていた。その逆で、小倉ら年上メンバーが激しいアクションに積極的に参加する姿も見られるなど、38年という歴史を持つ劇団ならではの変化や進化、そして変わらぬ魅力が楽しめる作品となっている。
カーテンコールで三宅は「“ミュージカル・アクション・コメディー”というカタチをやりはじめて38年。
いつまでこのカタチでやれるのかというところもありましたが、今日初日を終えてみますと、まだまだできそうだね(笑)。

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