“ピンボケ探偵”を演じる柊子「久しぶりの天然キャラは難しい!」
「天然キャラは10代の頃はよく舞台で演じてたんですけど、NHK連続テレビ小説「まれ」(矢野陶子役)以降クールな役が増えていたので、ちょっと久しぶりです」と語る役柄は、さまざまな経験をした今だからこそ、昔は感じなかった難しさを感じているという。「“演じる”には多少なりとも計算をしなくちゃいけないと思うのですが、その計算が見えてしまうと“天然キャラ”が愛すべきキャラクターではなくなる。そういうことは昔は考えていなかったなと思います」と、ひとつ深まった“天然キャラ”が見られそうだ。演出の嶋尾とは長い付き合いだが「今回、ムチャブリが多いんですよ。だからなんか稽古場でひとりでスベッてることが多くて(笑)。嶋尾さんしか笑ってないときもあって、ちょっと恥ずかしいです(笑)」。
また、先日『オール讀物』(12月号)で初の小説を発表した柊子。この経験が芝居にも反映されているという。
「台本の読み方が変わりました。実際に自分が小説を書いたことで、ひとつ台詞が生み出される背景に、本当にたくさんの感情があるということがよく分かって。演じるときにはそこをちゃんと表現しなきゃいけないのだと改めて感じました」。
柊子が「ここが原点。