世界のトップスターと城田優が共演!『4Stars 2017』が開幕
彼女がブロードウェイデビューを飾ったミュージカル『カラー・パープル』を筆者は現地で見ているが、劇中でもスタンディングオベーションが嵐のように起こり、その実力は格別だった。同作で共演した有名歌手ジェニファー・ハドソンがノミネートさえされなかったのに、彼女は2016年のトニー賞主演女優賞を獲得。その『カラー・パープル』から同名曲を披露する。憂いをおびたしっとりとした深い歌声は、日本でもファンが急増するはずだ。最後に「アーメン」とほかの3人もエリヴォに重ねて歌い、ハーモニーが波のように広がる。
大ヒット映画『ラ・ラ・ランド』の『アナザー・デイ・オブ・サン』では、ダンサーが客席に登場し華を添える。さらに、『エリザベート』の有名曲『闇が広がる』を、城田とカリムルーが日本語でデュエット。ふたりの日本語が美しく調和し、観客も意表を突かれて大喜びだ。
『オペラ座の怪人』からボーゲスが歌う『墓場にて』、カリムルーが熱唱する『ミュージック・オブ・ザ・ナイト』など、それぞれが演じてきた役のナンバーも飛び出す。いくら聞いても聞き足りないほど味わい深い。アンコールでエリヴォが歌うミュージカル『天使にラブ・ソングを』の『天国へ行かせて』もパンチがきき圧巻だった。