くらし情報『裁判傍聴芸人・阿曽山大噴火が語る法廷劇「テロ」の魅力とは』

2018年1月9日 17:50

裁判傍聴芸人・阿曽山大噴火が語る法廷劇「テロ」の魅力とは

阿曽山大噴火

阿曽山大噴火


法廷は舞台なのです――これはドイツ人の小説家で弁護士フェルディナント・フォン・シーラッハの初戯曲「テロ」の冒頭で、裁判長が客席に向けて発するセリフです。

舞台「TERROR テロ」

これ!これ!まさしく、これなんですよ!初めて刑事裁判を傍聴した時に思った「芝居っぽいな」という感覚。別に被告人の言動がわざとらしいって意味じゃなく、裁判のやりとり全てが舞台っぽいんです。

裁判長が被告人に対して証言台の前に立つよう指示すると、被告人は椅子から立ち上がって歩き出し、証言台の前でピタッと止まるわけ。まるで床にバミリのテープが貼ってあるのかと思うほどに寸分違わずですよ。

十数年前に裁判傍聴の本を出版するとき、担当者から「裁判はシェイクスピアより面白い」にしましょうと言われたのを思い出しました。ダサすぎると拒んだけど、シーラッハが「法廷は舞台」と書いているんだからアリだったかもしれませんね。

そして、刑事裁判をはじめて見た時に、変だなと思ったのは、最も無関係なのが傍聴人ということ。
事件の関係者が傍聴席に座っていることも多々あるんだけど、再現VTRにも入れてもらえないほどの蚊帳の外ですよ。

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