誠実な会社員&大悪党、大きな振り幅で魅了する珠城りょう
「“全くの夢の世界”とは異なりますが、『うちの会社にも青柳さんいないかな』など、いつもと違う余韻に浸っていただけるのでは」。日常を懸命に生きる人々を描いた、温かさに満ちた作品になりそうだ。
同時上演の『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』は、新進気鋭の演出家・上田久美子初のショー作品。全大陸が平和に統一された近未来の地球に、大悪党のバッディが月から乗り込む芝居仕立てのショーだ。珠城扮するバッディはクールなヘビースモーカーで、愛希扮するグッディ捜査官に追われるという異色の役柄。「悪役ですがコミカルな部分もあり、想像していたものとは全然違いました(笑)。みんなに追いかけられながらも楽しんで色々なことをする、その自由さを出せたら。公演ごとに様々な役柄を与えていただき光栄です。
いつも想像をかき立てられる役者でいたいと思います」。
トップスターに就任して約1年3か月、男役10年目の珠城は、「今自分がどんどん解放されていくのを感じています。基本伸び伸びとした気質なので(笑)、今年も新しいことに挑戦していきたい」と、充実感に溢れた笑顔を見せた。
公演は兵庫・宝塚大劇場にて2月9日(金)