池袋」がオープン予定で、高野区長の口ぶりからは、将来的にはその新施設の活用も視野に入れている模様。東京芸術劇場前の池袋西口公園も野外劇場として再整備される予定だから、さらなる新展開の予感も含めての新参入ということになりそうだ。
ルネ・マルタン・ディレクターは、ビジネス街・丸の内と比べて、池袋の若者の多さに注目しているようで、「両方の聴衆に混ざってほしい」と希望していた。実際、東京国際フォーラムと東京芸術劇場は東京メトロ有楽町線なら19分。しかもどちらも駅直結。もし雨が降っても濡れずに移動できる。ぜひとも両エリアを股にかけて楽しんでしまおう。
今年のテーマは「モンド・ヌーヴォー新しい世界へ」。
新たな旅立ちを迎える音楽祭にふさわしいテーマとも言えるが、実はベースとなっているコンセプトは「Exile=亡命」で、20世紀に政治的な理由で祖国を離れた亡命作曲家たちをはじめ、中世から現代まで、さまざまな理由で母国を旅立って新しい世界に飛び込んだ作曲家たちにスポットを当てる。例年どおり、世界的な大物から、マルタンの目と耳が選りすぐった新たな才能まで、多彩なアーティストたちのハイ・クォリティなパフォーマンスが繰り広げられる3日間だ。