宝塚の“平成の宝”『エリザベート』、珠城りょう率いる月組で
珠城りょう(右)、愛希れいか
宝塚歌劇月組公演『エリザベート』の制作発表会が5月8日に都内にて開催された。実在したオーストリー=ハンガリー帝国皇后の人生をモデルに、皇后エリザベートと黄泉の帝王トート(死)との愛憎をドラマチックに描くミュージカル。宝塚では1996年の初演から各組での上演を重ね、10回目の上演となる今回の月組公演では、月組トップスター・珠城りょうがトートを、トップ娘役・愛希れいかがエリザベートを演じる。
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歌劇団の小川友次理事長が「宝塚にはふたつの宝がある。ひとつは『ベルサイユのばら』、もうひとつがこの『エリザベート』。『ベルサイユのばら』は昭和に生まれましたが、この『エリザベート』は平成の宝」と語る名作に、いま勢いのある月組が挑む。演出を手掛ける小池修一郎は「いまの月組はたいへんユニーク。それぞれの個性があり、それが固まっていないところが魅力。
その月組が『エリザベート』という定番の作品に出合い、どのように新しい命を吹き込むかを楽しみにしています」と話す。
さらに小池は主演の珠城について「珠城は“健康的”なスター。ただトートというのは、本人が死んでいるのではなく、死のエネルギーを表現している役。