コロシアイがより切ない絶望に。舞台『ダンガンロンパ3』稽古レポ
の因縁など、一つひとつのストーリーが丁寧に描かれており、だからこそ“コロシアイ”から生まれる絶望が切なく刺さる展開だ。
もちろん舞台シリーズならではの、アンサンブルによる身体表現や、華やかなアクションシーン、映像を使った演出なども健在。舞台シリーズの魅力に「3」の物語ならではの深みが加わった作品となっており、演出と芝居の熱にどんどん巻き込まれていく。その中で主演の西銘は、「1」で描かれた苗木誠の記憶も感じられる芝居が印象的。「コロシアイ」という言葉に絶望に染まった表情を見せながらも放つ「あのときとは違うよ。ボクがいるから」という台詞に心揺さぶられる。
稽古後、汗だくの西銘に話を聞いてみると「苗木誠は“超高校級の希望”と言われていますが、稽古場での僕は“絶望”ですよ!(笑)」と笑いつつ、「そのくらい追い込まれながら、みんなでがんばっています。だからすごいものができると思います!」と自信の表情。
「設定は非日常的ですが、この中で描かれる人間関係や登場人物の反応はリアル。楽しんでいただけると思うので、ぜひ劇場でハラハラドキドキしてください!」とコメントした。
シリーズ3作目だが単体で観てもしっかり楽しめる内容になっている本作。