望海風斗が念願の役「ファントムは幸せな瞬間が多かったのでは」
クリスティーヌ役はトップ娘役の真彩希帆。モーリー氏が稽古場を訪問する機会があり、「(ふたりの)『Home』を聴いていただいた時、ご自身がピアノを弾き始め夢が芽生えた子供の頃を思い出した、と言って下さいました」と望海。群を抜く歌唱力と表現力が、舞台でどう開花するのか楽しみだ。「1曲1曲に愛を込めて創られていることを直接お聞きできたのは大きいです」
またコーラスやダンスも本作の見どころ。「蘭寿さんがわりと“踊るエリック”だったのですが、私も結構踊らせていただいているので筋肉痛です(笑)。歌だけではなく踊りからも、苦悩や愛を表現できれば。また、コーラスの層の厚さが作品の不気味さや華やかさを映し出しているので、雪組のみんなに世界観を広げてもらいたいです」と仲間へ信頼を寄せる。
雪組トップスターになって3作目の大劇場公演。
「この1年が5年に感じるぐらい詰まっていて幸せ。楽しいです」と言い切り、これまでで1番強く願い叶った夢は「トップスターになったこと」と屈託なく笑う。その舞台人としての充実ぶりと純粋さが、ピュアな芯を持つファントムに大きく反映されるだろう。
公演は11月9日(金)から12月14日(金)