くらし情報『クラリネットは自分の声─日本音コン優勝者の中舘壮志』

2019年1月16日 11:00

クラリネットは自分の声─日本音コン優勝者の中舘壮志

そんな、演奏家に求められる本来の姿勢が評価された結果がコンクール優勝なのだろう。「コンクールって、どうしても人と比べられることを意識してしまいますが、意識したところでしょうがない。自分の音で自分のベストを出せるように勉強する作業にひたすら取り組みました。それはコンサートと同じですね」

3月のコンサートでは、コンクール本選でも演奏したコープランドのクラリネット協奏曲を吹く。20世紀アメリカの作曲家アーロン・コープランドが、第二次大戦後まもなく、ジャズ・クラリネット奏者ベニー・グッドマンのために、ジャズの要素を取り入れて作曲した作品だ。「僕自身、初めて聴いたコープランドの作品がこのクラリネット協奏曲だったぐらいなので、もしかしたらあまり聴いたことがない方もいるかもしれませんが、温かい、人懐っこい感じのキャラクターの作曲家です。この作品では、曲の前半のゆったりした部分が、コープランドらしい音楽。そのあとアドリブっぽいカデンツァを挟んで、テンポの速くなる後半がジャジーな性格。
クラシックとジャズ、ふたつのキャラクターの変化を楽しんでいただける音楽です」

12月の取材だったので、「クラリネットを漢字1文字で表すと?」

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