『ビビを見た!』主演・岡山天音「絵本を読んで楽しみに満たされた」
逃げるために乗り込んだ電車で、ホタルは緑色の少女ビビ(石橋)と出会うのだが――。「“これをやるんだ”という楽しみに満たされました。せっかくやるんだったらこのくらいヤバい世界に没頭したいから」
「この物語はすごく速い速度で進んでいくので、僕がホタルという役をちゃんとかみ砕いて表現に至らせないと、お客さんを置いていってしまいかねない」と語る自身の役だが、「稽古場で松井さんにもらうものが多いかな、と思います。まだ僕が持っていないものや、まだ僕が知らないことで、僕の中のホタルが埋まっていく気がします」。自身との共通点を「僕は超現実的な部分もありながら、“(子供のように)美しく生きたい”という思いもすごく強くて。人は年を取ると現実のほうに寄っていく気がしますが、僕はそれでも脱却できないところがあります。だからいろんなことにすごくショックを受けたりもしますし。そういうところはホタルに通じるんじゃないかな」と語る。
絵本には原作者によるネタバレチックなあとがきも書かれているが、「まだ読みません」と岡山。「それを読むと自分の知らないことを演じようとしちゃいそうで怖いんですよ。きっとこれからどんどん解釈も変わっていくし、いろんなことが育っていくと思うから。