“歌手”水谷八重子が、シャンソンのレジェンドたちと共に珠玉のナンバーを奏でる
細部にこそ魂が宿ると言われるが、一音にも同じことが。「越路さんは“歌詞に“わたし”とあっても、“あたし”って歌わないと色気がなくなるよ”と。折しも同時期、母(初代・水谷八重子)が“新派の芝居では、“わたし”って言っちゃ堅くなるからね。”……そんな奇遇を受けて、岩谷先生が新派のお芝居の曲を書き下ろしてくださった時、タイトルを“あたし”にしたこともあるのよ」。来年で芸能生活65周年を迎える希代の歌姫に出逢いに、ヤマハホールを訪れてみては?
取材・文:山田美穂