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エディット・ピアフ プロジェクト 実行委員会主催、『あなたはエディット・ピアフを知っていますか?/ジャン・コクトーからの手紙』が下記の通り開催されます。【京都公演】2023年12月16日@ロームシアター京都サウスホール(京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13)【東京公演】2023年12月27日 (水) ~2023年12月28日 (木)@紀伊國屋ホール(東京都新宿区新宿3-17-7紀伊國屋書店新宿本店4F)チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中【京都公演】 【東京公演】 公式ホームページ X(旧Twitter) Facebook instagram 聖児セミョーノフ主演。2022年9月、相手役に元宝塚男役トップスターの安奈淳らを迎えシアタートップスで上演し、好評を博した音楽劇『あなたはエディット・ピアフを知っていますか?』。ピアフとジャン・コクトーがともに没後60年を迎えた今年、新作『ジャン・コクトーからの手紙』を加え、東京・京都二大都市にて上演いたします。キャストにはシャンソン歌手・音楽家・俳優として、シャンソンの本場フランス・パリでの劇場公演の成功や、パリ市主催のイベントにてパフォーマンスをするなど、日本国内のみならずフランスでもその活動の場を広げ活躍をみせる聖児セミョーノフ。共演はメインキャストとして日本アカデミー賞優秀主演女優賞をはじめ数々の映画賞を受賞し映画界にその軌跡が燦然と輝き続ける秋吉久美子。そのほか、加藤理恵、末原拓馬(おぼんろ)、石井則仁(山海塾)も名前を連ねます。演出は日本人として海外の国立劇場の演劇部門において初めて芸術監督(国立ベトナム青年劇場 2020-2022)を務め、第21回テアトロ演劇賞を受賞するなど国内外で意欲的な創作に取り組む杉山剛志。音楽監督にはマルチ・メディア・パフォーマンス・グループ「ダムタイプ」のメンバーとして活躍し、演劇ではアジアを代表する演出家オン・ケンセン率いるカンパニー「シアターワークス」の音楽監督も務める山中透。振付は山海塾のメンバーとして世界各国でのツアーに参加し、気鋭の舞踏家・振付家として注目される石井則仁。衣裳などを担当するビジュアルディレクターは日本人として初めて「サンローラン」のデザイナーに抜擢された相場慎吾が務めます。キャスト・スタッフに国際的なメンバーが集結し、三部からなるエディット・ピアフとジャン・コクトーという偉大なアーティストたちへのオマージュ舞台『ピアフとコクトーへのオマージュ』、ご期待下さい。公演概要『あなたはエディット・ピアフを知っていますか?/ジャン・コクトーからの手紙』京都公演■公演日時:2023年12月16日 (土)17:00開演※開場は、開演の30分前です。■会場:ロームシアター京都サウスホール(京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13)■チケット料金(税込):【指定席】SS席 15,000円、S席 8,000円【指定席引換券】A席:6,000円、サンキュー席(39歳以下):3,900円<カンフェティ会員限限定割引席>S席1,000円割引! → S席 7,000円!東京公演■公演日時:2023年12月27日 (水)14:00/19:002023年12月28日 (木)14:00※開場は、開演の30分前です。■会場:紀伊國屋ホール(東京都新宿区新宿3-17-7紀伊國屋書店新宿本店4F)■チケット料金(税込):【指定席】SS席 15,000円、S席 8,000円【指定席引換券】サンキュー席(39歳以下)3,900円<カンフェティ会員限限定割引席>S席1,000円割引! → S席 7,000円!■出演者聖児セミョーノフ/秋吉久美子加藤理恵、末原拓馬(劇団おぼんろ)、石井則仁(山海塾)ピアノ:滝野郁瑛バイオリン・ボーカル:レジョン・ルイドラムス:林頼我マニピュレーター:山中透(ダムタイプ)■スタッフ脚本:聖児セミョーノフ演出:杉山剛志(壁なき演劇センター)音楽監督:山中透(ダムタイプ)振付:石井則仁(山海塾)ビジュアルディレクター:相場慎吾 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月01日フランスを代表する世界的なシャンソン歌手エディット・ピアフ。彼女の人生を、その名曲の数々と共に描く『ピアフ』は、2011年に栗山民也演出のもと、大竹しのぶが初めて演じて以来、「ピアフが大竹しのぶに舞い降りた!」と多くの称賛を受け、上演を重ねてきた。2016年には第67回紅白歌合戦で「愛の讃歌」を熱唱。2018年にはピアフ楽曲をCD化した『SHINOBU avec PIAF』をリリースするなど、公演ごとに自身が演じる“ピアフ”像を深化させている大竹しのぶに、本舞台の魅力と、5度目となる再演への思いを聴いた。エディット・ピアフとの出会いは、20歳のとき中村勘三郎(当時・勘九郎)が貸してくれた1冊の本『わが愛の讃歌─エディット・ピアフ自伝─』。それから美輪明宏の『愛の讃歌〜エディット・ピアフ物語〜』や、ロンドンで本作のオリジナル舞台『ピアフ』を観て、“すごい人”だとは思っていたが「まさか自分が演じることになるとは思ってもいなかった」と振り返る。貧民街で生まれ、路上で歌っていた10代から、歌手として認められ、情熱的な恋に身を焦がした若き日。そんな“バラ色”の日々もつかの間、最愛の恋人の死、2度の交通事故、モルヒネ中毒…と、さまざまな悲劇に見舞われた壮絶な人生が、舞台では短い場面の連続で一気に描かれていく。「ピアフのジェットコースターのような人生を、目の前でお見せできるのが舞台の醍醐味。彼女の恋や絶望を、生の肌感覚で一緒に感じとっていただけると嬉しいです。どんなことがあろうと、人を愛することと、愛を与えることを忘れず前に進んでいったピアフは、まるで愛の塊のような存在。舞台を通して、そのエネルギーを皆さんと共有できればいいなと思っています」。大竹は劇中で『愛の讃歌』『バラ色の人生』『水に流して』など多数のナンバーを披露。「物語にそって流れていく楽曲が、この舞台の大きな要素。歌にはお芝居とはまた違う力があると思います。だからこそ、みなさんの心に届くよう、きちんと歌わなければという使命感は強いですね」と意気込む。「初演よりも再演、再演よりも再々演と、やればやるほどハードルは高くなっていくので、5度目となるともう本当に…頑張るしかないです」と笑顔で締めくくった大竹。ピアフとして生き、ピアフとして歌う大竹の“魂の舞台”に期待が高まる。公演は、3月18日(金)まで東京・シアタークリエ、3月25日(金)~28日(月)大阪・森ノ宮ピロティホール、4月1日(金)~10(日)福岡・博多座にて。博多座での上演は今回が初となる。チケットは発売中。
2022年03月08日女優の大竹しのぶが2月23日、東京・日比谷のシアタークリエで行われた主演舞台『ピアフ』のゲネプロ及び取材会に出席した。フランスの国民的歌手であるエディット・ピアフが歩んだ波乱の人生を描く本作。4年ぶり5度目の上演となり「栗山(民也)さんの新たな演出のもとで、新鮮な気持ちで臨みたい。こういう状況だからこそ、劇場に来てくださる皆さんのためにも、良いお芝居にしなければ。愛って本当にすばらしいということをお届けしたい」と意気込みを語った。シアタークリエに続き、福岡・博多座での大千穐楽をもって、上演200回目を迎えるが、大竹本人が「へえ~!」と驚いた様子。感想を求められると「(数字は)関係ない」と即答し、「1回1回、今日よりも明日をより良い状態に持っていければ。こういう状況ですから、明日どうなるかもわからないですし。201回目?だから、そういうの(意識)はないです」と女優としての矜持を示した。また、「せっかく博多に行くのに。おいしいものが食べたいです。その頃までに、元の世界に戻ってほしい」と願いも明かした。栗山民也演出のもと、大竹が初めてピアフを演じた2011年以来、「ピアフが、大竹しのぶに舞い降りた」と熱い支持を集め、2013年、2016年、2018年公演も盛況を博した。今回はピアフが愛する男性陣が新キャストとなり、中河内雅貴(ピアフと最も熱い恋をしたボクサー、マルセル・セルダン役)、上原理生(シャルル・アズナブール役)、竹内將人(ピアフに見出だされた歌手・イヴ・モンタン役)、山崎大輝(ピアフの生涯最後の恋人・テオ・サラボ役)と実力派が集結した。コロナ禍での稽古について、大竹は「マスクをつけてのお稽古はもちろんですけど、稽古が終わったらすぐ撤収しないといけないですし、一緒にご飯を食べたり、飲みにも行けない」と明かし、共演陣との親睦に苦心した様子。「だから、恥ずかしがっている時間はなくて、最初からオープンな気持ちで皆さんとは向き合っています。無理やりじゃないですけど(笑)、まるでピアフのように、いきなり『あなたが好きです、愛してください』って」と振り返った。報道陣が共演陣に対し、大竹の“座長ぶり”を問いかけると、大竹は「正直に言ってごらん!」。上原は「お芝居がうまくできないとき、しのぶさんがすっと来て『落ち込む必要はない』って言ってくださった」と感謝し、中河内も「大竹さんの姿を見て、自分から動こうという活力をいただいている」と敬意を表していた。取材・文・写真(会見写真)=内田涼『ピアフ』作:パム・ジェムス翻訳:常田景子演出:栗山民也<東京公演>2022年2月24日(木)~3月18日(金)会場:シアタークリエ<大阪公演>2022年3月25日(金)~3月28日(月)会場:森ノ宮ピロティホール<福岡公演>2022年4月1日(金)~4月10日(日)会場:博多座
2022年02月24日舞台『ピアフ』の公開ゲネプロが23日に東京・日比谷シアタークリエで行われ、大竹しのぶ、中河内雅貴、上原理生、竹内將人、山崎大輝が登場した。同作は仏歌手エディット・ピアフの人生を、パム・ジェムスが戯曲化し、2011年に栗山民也演出の元、大竹により日本で初演を迎えた。4年ぶり5度目の上演で、ピアフと熱い恋をしたボクサーのマルセル・マルダンを中河内、ピアフが見出す歌手シャルル・アズナブールを上原、イヴ・モンタンを竹内、20歳年下の生涯最後の恋人テオ・サラボを山崎が演じる。5度目の挑戦に、大竹は「栗山(民也)さんが新たに細かく演出をつけてくださっているので、また新しい気持ちでやっているし、新しいキャストとも一緒なので、すごい新鮮な気持ちです」と心境を表す。コロナ禍での稽古については「すぐに撤収しなければいけないのと、一緒にご飯を食べに行くとことやお酒を飲みに行くことが全くできていない状況なので、恥ずかしがったりとか、グズグズ言ってる時間はなくて、最初からオープンな気持ちにならないと、もう無理。だから無理矢理でも仲良くして、いきなり『あなたが好きです、愛してください』という、ピアフと同じように人間関係を作ってる」と明かした。さらに大竹は「ごはんとか食べなくても、きちんとお互いに芝居ができればこんなに仲良くなれるし、信頼し合えるチームになれるんだということがわかりました。そういう状況でもいいものを作らなくてはいけないし、こういう状況でもチケットを買ってくださる人に、やっぱり『来てよかった』と思わせなくてはいけないので、ハードではありますけど、私たちは届けたいなと思います」と意気込む。座長としての大竹について、山崎は「遠慮しちゃうところがあるなと思いつつ、ぶち壊しに来てくださってるのを感じて、何て器の大きい方なんだと思いながら稽古をしています」、竹内は「すごく優しく声をかけてくださって、本当にありがとうございます」と感謝。上原は「うまくできないことがあるんですけど、そういうときに稽古場でしのぶさんがスッと来て『落ち込む必要は全然ないし、みんなで最後まで一緒になって頑張って作ってくものだから気にしないで頑張ろう』とパッと声をかけてくれたことがすごい印象的」としみじみし、中河内も「大竹さんは残って稽古をされてるので、自然と僕らも残って見届けてしまう。そういう姿を見させていただいていたので、活力をいただいた」と様子を語る。共演者に声をかけることについて、大竹は「じっくり観察しようとかは思わなくて、一緒に芝居をしていたら絶対に『今日は元気がないな』とか『演出家に言われて落ち込んじゃうのかな』とか、わかる。若い子を見てやろうとかそういうことは全くないです。いい芝居を作りたいというだけかな」と説明。また「残って歌のお稽古してるのを見てくれているのは嬉しいし、逆に私もエネルギーをもらいました。そういう稽古場ってありそうでないから嬉しい」と振り返った。福岡・博多座で上演200回を迎えることを教えられると、大竹は驚きつつも「関係ない! もう、1回1回なんです。本当に。今日のゲネがどうなるか、明日どうなるかという感じだから、まったく関係ない」ときっぱり。200回以降、次回上演についての意欲を尋ねられると、「だから、ない! そんな明日のこともわかんないし! 今、今、今!」と訴えていた。東京公演は日比谷シアタークリエにて2月24日~3月18日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて3月25日~28日、福岡公演は博多座にて4月1日~10日。
2022年02月23日歌手エディット・ピアフの愛と歌で彩られたドラマチックな人生を描く、大竹しのぶ主演舞台『ピアフ』(演出:栗山民也)が2022年2月24日(木)、東京・日比谷シアタークリエで開幕する。2011年に大竹しのぶが主演して以来、「ピアフが大竹しのぶに舞い降りた」と絶賛されてきた本作。今回、新たにキャスティングされた中河内雅貴(ピアフと最も熱い恋をしたボクサー、マルセル・セルダン役)、竹内將人(ピアフに見出だされた歌手・イヴ・モンタン役)、山崎大輝(ピアフの生涯最後の恋人・テオ・サラボ役)の3人に、作品についてやお互いの印象について語ってもらった。歴史ある作品への出演エネルギーに負けないようにーーまずは出演が決まったときの気持ちを教えてください。中河内『ピアフ』という作品はもちろん知っていましたし、過去に出演した俳優仲間から「大竹(しのぶ)さんが本当にすごい」とか「栗山(民也)さんの演出が何も言えないぐらい素晴らしいです」とか噂は聞いていたんですけど、まさか自分が『ピアフ』に出演できるとは思っていなかったですね。出演が決まってから熱心にいろいろなものを読み漁ったり、映像を観たり。改めてかなり大変な役を大竹さんはやられているんだなと知りました。この歴史ある、みなさんが育ててきた大切な作品に出演させていただけることが、本当に本当に嬉しくて、光栄なことだと思っています。作品を汚さないように役を務めたいと思います。山崎大竹さんはずっとテレビや舞台を通して拝見させていただいていましたが、実際にお会いして大竹さんのエネルギーをすごく強く感じました。そのエネルギーに僕らが負けているようではいけないですし、それを上回るエネルギーを持ってお芝居させていただかないと……。そんな大竹さんとお芝居をさせていただけること、そして、演出の栗山さんは昨年ミュージカル『スリル・ミー』でご一緒させていただいたのですが、また栗山さんの世界を味わえること。こんな贅沢なサンドウィッチがあるのかという......。中河内いい表現!メモしておこう(笑)山崎(笑)本当に、どこを見ても勉強になること、光栄なことばかりです。言葉でなんと表現したらよいか分からないぐらいに、ドキドキワクワクもしています。竹内僕は大竹さんと栗山さんという素晴らしい方々のもとで演劇ができることが嬉しいです。俳優仲間からも「え!『ピアフ』に出るの?」と羨ましがられるような素晴らしい作品だと思うので、真摯に向き合っていけたらいいなと思います。セリフが中心のストレートプレイの進み方ですが、歌もあります。過去の製作発表の言い方などを見ていると、「音楽劇」という言い方が近いのかなと思うんですけど、僕は(子役時代などを除くと)今回が4作品目で、過去3作品は完全にミュージカルでした(『レ・ミゼラブル』『GREY』共に’21年、’19年『アナスタシア』)。セリフで人とやりとりをして、物語を進めていくということについて、しっかり先輩たちの演技を見て、盗んで、自分で消化して、頑張りたいなと思います!それぞれの役を通してのピアフとの向き合い方ーーそれぞれの役について、役を深められている最中だと思いますが、やりがいや楽しみなところ、難しいところなど、今の時点で考えていることをぜひ教えてください。中河内マルセルは台本によく分からないト書きがあるんです。普通に喋っているところにト書きで「ボクサーとして喋る」とあるんですよ。しかもそれはピアフとの掛け合いでいい話をしている流れのシーンですけど、ボクサーっぽいとは何か......。今の自分では読み解けていないので、栗山さんにお聞きしないといけないですね。稽古前でそういうわからない部分もありますが、基本的にはピアフがそのときに一番愛していた人物。もちろんマルセルもピアフのことを妻よりも愛していた。心と心がちゃんと結び合っているふたりという根底を持った上で、演じたいと思います。例えば強い男性が心を寄せている人にぼそっという本音の弱さ、それは信頼がないと言えないと思うんです。マルセルの人物像をしっかりと理解して、お芝居でそれを表現できるように積み上げていきたいですね。そのうえで大竹さんとセッションしたときにどういう化学反応が起きるか、さらに大竹さん演じるピアフとセッションしたときにどういう爆発が生まれるのか。未知の世界なのですが、楽しみながら、いつでも何が来てもいいように、いろいろな引き出しを用意しておきたいなと思います。山崎ピアフとデュエットさせていただく場面があるんですけど、実際の映像でも見つめ合って歌っていて、舞台でもテオとピアフは互いを見つめ合って歌うんですよね。あれだけ大きな空間で、客席も向かず、歩きまわりもせず、マイク1本で互いを見合って歌うって、すごい異質な映像だなと思うんですよ。僕、そんな光景を見たことなくて! 片時も離さずに愛を伝え合っているわけですから。大切にしたい場面ですし、言葉が合っているか分かりませんが、違和感を感じて欲しい場面でもあります。お客様の心に残るようにしたいですね。竹内イヴ・モンタンは有名なので、皆さんの中にイメージが出来上がっていると思うんです。でも僕が演じるのは、若き日のイヴ・モンタン。彼はもともと内気で、歌に出会ってから外を向くようになったんです。ピアフにいろいろと見出されて、指導されて、皆さんが知っているようなイヴ・モンタンになっていきます。その辺りを上手く演じられたらいいなと思います。お茶目で声が良くて、“いいイケメン”初対面のお互いの印象は?ーー初共演の皆さん。それぞれの印象を教えてください。中河内竹内くんは本当に真面目な人なんだろうな。......まだ分からないですよ。これからどんどん掘り下げていくので、彼のネガティブな部分が見えてくるかもしれない。でもそういう面も知った方が人間としてとても魅力的に感じますよね。それから、今、インタビューで喋っている声がとても心地良くて。すごい眠いんですよ、僕(笑)竹内それは単純に眠たいんじゃないですか?(笑)中河内いやいや、いい重低音で響く声! この声で芝居するの、めちゃくちゃいいなと感じています。ストレートプレイは初めてということですが「このままナチュラルにいってね」と心の中で思っていました。楽しみです。山崎君は緊張しいだし、昔の自分を見ているようですね。一生懸命なところが素敵だなと思うので、これからいろんなことを経験すると思うんだけど、そのまま一生懸命さとピュアな感じでいくと、どんどん仕事が増えるよと思っています……なんかね、すごくいじりたくなるような感じ(笑)。レスポンスが早くて、何かを言ったらパッと返してくれる。反射神経がいいんだなと思っています。それはすごくお芝居をする上で大事なことですよね。まとめると、飲みに行ったら最高なんだろうなという印象です。山崎ありがとうございます(笑)中河内さんとは今日初めてお会いしたんですけど、少しお茶目なところありますよね。中河内あるある。自分のことを小学3年生だと思ってるから(笑)山崎そういう姿も含めて、人生の先輩で、兄貴で、なんだか舎弟の気分です。中河内やだやだ、みんなイーブンでフラットで行こうよ!山崎周りの空気を読んで「ここは俺が行かなきゃダメだぜ」というのを考えて率先して動いてくださっています。竹内君も初めましてなんですけど、27歳なんですよね? 僕は26歳なんですけど、あと1年でとてもこういう風にはなれない......。竹内真面目でもなんでもないから!山崎本当にしっかりされているなと思いました。それにおふた方、良い声ですよね。ぜひいろいろ教えてください!竹内部屋に入ったときに、すでに中河内さんがいらっしゃったのですが、製作発表前で緊張されていたのか、黙っていたので、正直ちょっと怖いなと思ったんですけど(笑)、お話させていただいたら、お茶目で、マスクを取ったら童顔で可愛くて。よりお茶目でかわいい方だなと思いました。それが第一印象です。山崎君も初対面なんですけど、身長が高くて、イケメンで、本当に格好いいなというのが第一印象。先ほど中河内さんも仰っていましたが、レスポンスが早くて、ボケが早い。すかさないでボケも言ってくれるなんていいイケメン(笑)。価値の高いイケメンだなと思います。初対面でも温かい大竹しのぶさん聞いてみたい事は・・・?ーー最後に主演の大竹さんについて。『ピアフ』は大竹しのぶさんの代表作といっても過言ではないと思います。〈女優・大竹しのぶ〉の印象は? 何か聞いてみたいことがあったらぜひ!竹内まだ稽古も始まっていなくて、お会いしたばかりなので、製作発表の印象なのですが、ふと投げかけてくれる眼差しや反応が今日初めて会った人じゃないというか、前から知っていたかなというぐらい温かく、愛がありました。気持ちを和らげてくれましたし、しっかり心を奪われました。中河内めちゃくちゃ可愛らしい人だなと思いました! お茶目で、自分に素直に生きていらっしゃる方ですよね。製作発表のときに初めてお会いしたんですが、気さくに話しかけてくださったり、こちらにまで気を遣って緊張をほぐしてくださって、大変感謝しております。でもこれからお芝居をしていく上では、「大竹しのぶさんだから」という変な気遣いは取っ払っていかないと大竹さんに失礼だと思うので。なるべく大竹さんがナチュラルでいられるように、こちらもちゃんと歩み寄って、稽古場づくりをしていきたいなと思います。大竹さんにお聞きしたいのは、長く舞台をやる秘訣を聞いてみたいですね。舞台に立ち続けることは本当に大変なことだと思うので、ぜひお聞きしたいです。山崎純粋で真っ白な人だなと思いました。驚くほど気取っていなくて、だからあんなピアフができているんだなと思いましたね。本当にすごい女優さんだと思います。大竹さんに質問したいことは、めちゃくちゃどうでもいいことだと思うんですけど、インスタグラムに書き初めを投稿されていたんですよ。それがとてもきれいだったので、書道とかやっていたのかなと......。中河内本当にどうでもいいけど(笑)聞いてみてもいいと思うよ(笑)山崎どこかのタイミングで一緒に聞きに行きましょう!中河内一緒に!?一同(笑)取材・文:五月女菜穂撮影:川野結李歌ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント中河内雅貴さん・竹内將人さん・山崎大輝さんのサイン入りチェキを2名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!『ピアフ』2022年2月24日(木)~2022年3月18日(金)会場:シアタークリエ東京公演終了後、大阪・福岡にて上演予定
2022年02月08日舞台『ピアフ』が2022年2月24日(木)から3月18日(金)まで東京・日比谷シアタークリエで上演され、その後、大阪公演が森ノ宮ピロティホールで、福岡公演が博多座で開催される。主演は大竹しのぶ、演出は栗山民也が務める。歌手“エディット・ピアフ”の生涯を描く舞台舞台『ピアフ』は、フランスの歌手“エディット・ピアフ”のドラマチックな生涯を描いた、パム・ジェムスによる作品。日本では、エディット・ピアフ役に大竹しのぶを迎え、栗山民也の演出により2011年に初演された。主演に大竹しのぶ5回目の上演となる今回の『ピアフ』には、大竹しのぶをはじめ、梅沢昌代、彩輝なお、中河内雅貴、上原理生、竹内將人、山崎大輝、川久保拓司、前田一世、たかお鷹らが出演。劇中では、エディット・ピアフの有名な楽曲「愛の讃歌」をはじめ、「バラ色の人生」「ミロール」など十数曲を披露する予定だ。舞台『ピアフ』あらすじエディット・ピアフ-本名エディット・ガシオンはフランスの貧民街で生まれ、路上で歌いながら命をつないでいた。ある日、ナイトクラブのオーナーがエディットに声をかける。「そのでかい声、どこで手に入れた」「騒がしい通りで歌っても、歌をきいてもらうためよ!」“ピアフ”-“小さな雀”の愛称がついたエディットの愛の歌はたちまち評判となる。華やかで順風満帆な人生にも見えたピアフだが、私生活では切実に愛を求めていた。ピアフが見出し、愛を注ぎ、国民的歌手へと育てあげたイヴ・モンタン、シャルル・アズナブール。ボクシング・チャンプのマルセル・セルダン、生涯最後の恋人となる若きテオ・サラポ・・・・。最愛の恋人を失った時も―病が身体と心を蝕んだ時も―エディット・ピアフは愛を求めて、マイクに向かい続けるのだった。公演概要舞台『ピアフ』作:パム・ジェムス演出:栗山民也出演:大竹しのぶ、梅沢昌代、彩輝なお、中河内雅貴、上原理生、竹内將人、山崎大輝、川久保拓司、前田一世、たかお鷹 ほか■東京公演上演期間:2022年2月24日(木)~3月18日(金)会場:日比谷シアタークリエ住所:東京都千代田区有楽町1-2-1チケット料金:12,500円(全席指定)チケット一般発売日:2021年12月25日(土)10:00~問い合わせ先:東宝テレザーブ TEL 03-3201-7777■大阪公演上演期間:2022年3月25日(金)~3月28日(月)会場:森ノ宮ピロティホール住所:大阪府大阪市中央区森ノ宮中央1-17-5チケット料金:13,000円(全席指定)チケット一般発売日:2022年1月30日(日)10:00~問い合わせ先:キョードーインフォメーション TEL 0570-200-888■福岡公演上演期間:2022年4月1日(金)~4月10日(日)会場:博多座住所:福岡県福岡市博多区下川端町2-1チケット料金:A席13,000円、B席9,000円、C席5,000円(全席指定)チケット一般発売日:2022年2月26日(土)10:00~問い合わせ先:博多座電話予約センターTEL 092-263-5555※未就学児入場不可。
2022年01月20日歌手エディット・ピアフの愛と歌で彩られたドラマチックな人生を描く、大竹しのぶ主演舞台『ピアフ』(演出:栗山民也)が2022年2月24日から日比谷シアタークリエほかで開幕する。1月13日、東京都内で製作発表があり、大竹のほか、梅沢昌代、中河内雅貴、竹内將人、山崎大輝が登壇して、取材に応じた。大竹は2011年に主演してから、今回で5度目の挑戦。「何回もやれば慣れるかなと思っていても、やればやるほどプレッシャーが大きくて。やるからには前よりもいいものを作らなくてはというプレッシャーもありつつ、初演から一緒にやっている梅ちゃんこと梅沢昌代さんはじめ、また新しいキャストと一緒に、また新しいピアフに出会えたら」と決意を話す。一方で、大竹が「年をとった分、若い人との年の差が激しくなって、どうもすみませんと言う感じ」と自嘲する場面も。それに対して、初演からタッグを組む梅沢は「初演から(自分自身、少女には)見えていない。10年なんてクソくらえ」と笑っていた。長年、ピアフと向き合う中で見方が変わった部分があるかと尋ねると、大竹は「教えられている部分がすごくある。『あたしが歌うときは、あたしを出すんだ。全部まるごと』というセリフがすごく好き。一瞬一瞬、全部愛を捧げるという生き方には、いつも教えられている。それと同時にいつも孤独を抱えていて。孤独と愛の繰り返しという感じ」と語った。ピアフとの愛に生きた男性たちを演じる新キャスト。「愛に生きた生涯」についてのコメントを求められると、中河内は「(演じる)マルセルは妻子がいながらもピアフに心を寄せていた人物。ピアフを心の底から信頼して、お互いがお互いを支え合っていたと思う。魂と魂が深く絡み合う、真剣で純粋で誠実な愛」と熱心に話し、竹内は「ピアフが苦しんだ分だけ、その感情がピアフの呼吸や唇に乗って、お客さんに届いた。愛した男性たちなしに、この伝説的なピアフはなかったのかなと思う」と鋭く分析。山崎は「月並みな言葉になってしまうが、愛の力はすごい」などと緊張気味に話していた。東京公演は2月24日(木)から3月18日(金)まで日比谷シアタークリエ。大阪公演は3月25日(金)から3月28日(月)まで森ノ宮ピロティホール。福岡公演は4月1日(金)から10日(日)まで博多座。東京公演はチケット発売中。取材・文・撮影:五月女菜穂
2022年01月17日『アイアンマン』『アベンジャーズ』シリーズ、『シャーロック・ホームズ』シリーズのロバート・ダウニー・Jr.が、動物と会話ができる先生を演じる『ドクター・ドリトル』(原題:Dolittle)が、2020年3月20日に公開決定。第1弾予告映像とポスタービジュアルが解禁となった。イギリスの小説家ヒュー・ロフティングによる世界的ベストセラーで、日本でも人気を博している「ドリトル先生」シリーズに着想を得た本作。動物と話せるドリトル先生は、名医だが変わり者。世間から遠ざかり、様々な動物たちとひっそりと暮らしていた。しかし、若き女王が重い病に倒れたと聞き、ドリトル先生は女王を救える唯一の治療法を求めて伝説の島へと冒険の旅に出発する――。ロバート・ダウニー・Jr.が動物と話せる名医ドリトル先生を、実に楽しそうに演じる本作。動物役のボイスキャストも超豪華で、ドリトル先生が最も信頼をしている頑固なオウム:ポリネシア役には『ハワーズ・エンド』『ラスト・クリスマス』のエマ・トンプソン。臆病なゴリラ:チーチー役には、『ボヘミアン・ラプソディ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞して大飛躍、『007』シリーズ新作の敵役も話題となっているラミ・マレック。熱血でおとぼけなアヒル:ダブダブ役には、『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』や『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサー。さらに、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤールがキツネのチュチュ役を担当。『ハリー・ポッター』シリーズのヴォルデモート役で知られるレイフ・ファインズがトラのバリー役。世界中のティーンから絶大な人気を誇るセレーナ・ゴメスがキリンのベッツィ役を担当するなど、実力はお墨付きの個性豊かな顔ぶれが勢ぞろい。また、マーベル映画で“アイアンマン”ロバートと共演した“スパイダーマン”トム・ホランドが、ドリトル先生の犬:ジップ役として再共演が実現。超豪華なスターたちの贅沢な“声の演技”にも注目だ。今回解禁となった映像は、大自然の中でひっそりと暮らすドリトル先生と動物たちの姿から始まる。そんな彼らのもとに女王が病になったとの知らせが届き、先生は唯一の治療法を求めて伝説の島へと繰り出すことに。「危険な旅になるだろう」と話すドリトル先生の後ろで、親友でオウムのポリネシアが動物たちに冒険の準備の指示を出すシーンや、水槽に頭を突っ込みタコと会話をしているシーンなど、ドリトル先生と動物たちが会話をする様子にワクワクが止まらない。さらに、大砲が飛び交う航海や異国の地に待ち受ける恐ろしい海賊、ドリトルと旧知の様子の獰猛なトラと対峙など息つく暇もないアクションシーンの数々も。また、併せて解禁されたポスタービジュアルには、ドリトル先生を中心に豪華キャスト陣が声を吹き込む個性豊かな仲間たちがぎっしり大集合している。『ドクター・ドリトル』は2020年3月20日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年11月21日第76回ヴェネチア国際映画祭の主要賞を競うコンペティション部門に、中国の名匠ロウ・イエ監督の最新作にしてオダギリジョーも出演する『サタデー・フィクション』の正式出品が決定した。映画の舞台は第2次世界大戦が勃発する直前の、世界各国の諜報員が暗躍する東洋の魔都・上海。実在する「蘭心劇場」で巻き起こる愛と謀略の物語となる。主演は、ディズニー・アニメーションの実写版『ムーラン』に出演するなどハリウッドでも活躍する、中国を代表する女優のコン・リー。コン演じる主人公は、華やかなショー・ビジネスの世界で活躍しながら、諜報員という裏の顔をもつミステリアスな大女優。共演のオダギリジョーは、日本から来た暗号通信の専門家として物語のカギを握る重要な役どころを演じる。さらに、オダギリさん演じる専門家の護衛役として、先日「ラジエーションハウス特別編~旅立ち~」に出演するなど映画やテレビで活躍する中島歩も参加。そのほか、ドイツからは海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のジャクェン・フ=ガー役で知られるトム・ヴラシアがグランドホテルの支配人役を、フランスからは『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』のパスカル・グレゴリーが、コン・リー演じる女優の養父役を演じる。また、台湾からは、国民的人気俳優のマーク・チャオが舞台演出家で「蘭心劇場」の支配人として出演するなど、国際色豊かなインターナショナルキャストが名を連ねる。カンヌ国際映画祭「ある視点部門」オープニング作品選出の『二重生活』、ベルリン国際映画祭コンペティション部門選出の『ブラインド・マッサージ』などで知られるロウ・イエ監督は、「1941年、太平洋戦争開戦までの1週間は、中国、ヨーロッパ、アメリカ、アジアにとって全てが変わってしまう直前にあたります。また、その時代の上海はショー・ビジネスとスパイの世界が交差した特異な場所でした。この映画が描くのは、策略とロマンス、裏切りに満ちた二つの世界です」と、本作についてコメントを寄せている。ヴェネチア国際映画祭は現地時間8月28日~9月7日まで開催。『サタデー・フィクション』は2020年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2019年07月25日前田敦子は「追いつめられ俳優」である。「追いつめられ俳優」とは追いつめられればられるほど圧倒的な力を発揮し、追いつめられる様まで最高のエンターテインメントにしてしまう俳優のことで、前田敦子のほかには藤原竜也、長谷川博己、戸田恵梨香などがいる。前田敦子はかつて、言わずとしれたAKB48のセンターとして活躍したトップアイドル。「過呼吸」になるほど自分をギリギリまで追いつめるパフォーマンスに定評があった。アイドルを卒業して俳優になってからも、監督は彼女を追いつめたいと思うのか、山下敦弘監督は『苦役列車』(12年)で土砂降りの中で追いつめ、中田秀夫監督は『クロユリ団地』(13年)で絶叫させていた。だが俳優としてキャリアを積むにつれ、アイドル時代のイメージに頼るだけではない面も出て来て、逆に追いつめる前田敦子を描いたのが黒沢清監督である。前田敦子の歌「セブンスコード」のイメージビデオ的に企画されたものが映画になった『Seventh Code』(14年)は、前田敦子演じる女が日本で会った男(鈴木亮平)をウラジオストクまで追いかける。思い込んだら一直線のちょっと危うい女性を演じているかと思ったら話はもっと壮大でのっぴきならず、男がまさに地獄まで追いつめられていく流れに。彼女のアクションが凄いのだが、冒頭のキャリーケースを引きずりながら猛ダッシュする前田敦子のパワーも見どころだ。追いつめようが追いつめられようがいずれにしても前田敦子の出る作品は体力勝負で身体的に負荷がかかるものが多い。華奢な体のどこからそんな力が湧き出てくるのか……とまばたきできないほど観客が見入ってしまうような状況をどれだけ用意できるかが監督に課されているような気さえする。それが堤幸彦監督の場合は、ちょっとひねって『イニシエーション・ラブ』(15年)にて真綿で男の首を締めるような前田敦子を描いた。とりたてて何もせずニコニコしているだけにもかかわらず強大な磁場ができあがるという前田敦子の蟻地獄的な“圧”だけを恋愛映画に取り入れたすばらしい企画であった。○非日常があっという間に収束するすごさ現在公開中の黒沢清監督作品『旅のおわり世界のはじまり』はまわりまわって追いつめられ俳優の面目躍如なところがある。中央アジアのウズベキスタンが舞台で、ドキュメンタリーというか旅に関するバラエティー番組のレポーターとして働いている主人公・葉子(前田)は海外の旅バラエティーといえば過酷なロケがつきものとばかり、体を張って様々なことにチャレンジさせられるのだ。とりわけものすごく危険そうな遊具に乗る場面を堂々とこなすところは涙なくしては見られない。誰もかばってくれず、やるしかない状況を淡々と引き受けていく葉子。もともと歌を歌いたかったのがなぜかレポーターで糊口を凌ぐしかなくて、このままでいいのかいけないのか悩んでいるところ、たまたま迷い込んだすばらしい劇場で歌ってみたことで彼女のなかで何かが動き出す。歌は前田にとって得意ジャンルであるはずだが、この映画では彼女を追いつめる。なぜなら、「愛の讃歌」という激しい愛を歌った普遍的な名曲である。エディット・ピアフが歌い、日本では越路吹雪や美輪明宏、大竹しのぶが歌っている歌だ。それを前田敦子が歌うのだ。相当精神的にも技術的にも追いつめられたはず。見た目に凄い状況ではなく静かに凄い状況で追いつめられたときどう出るか、前田敦子はこの映画でまた前進した。私はこの映画の前情報をほとんど入れずに見たので、前田敦子が首都タシケントにある由緒あるナボイ劇場というオペラ劇場で歌う場面がネタバレではなく、むしろ売りになっているらしきことを後で知った。たとえば、黒沢清監督と出演者の加瀬亮の対談の掲載された『文學界』では「闇に響いた前田敦子の歌声」というタイトルが堂々とついていた。この映画は「日本・ウズベキスタン国交樹立25周年」の記念プロジェクトで、全編ウズベキスタンロケでナボイ劇場を登場させるというのはお題だったそうだ。なるほど、そういう課題に、日本の歌姫でもあった俳優・前田敦子は生きる。この派手な部分ももちろんすばらしい。だが、絶叫マシーンに挑む表情、埃っぽい街を小走りに行く姿、ホテルでケータイの電波を探して窓を開けて風に吹かれたりホテルの屋上に上がったり、そういうほうも素敵に感じた。前田敦子はスポットライトがバーンっと当たったときよりも、その後が魅力的な稀有な人だと思うのだ。以前、私は前田敦子の笑顔の滞空時間が短いことについて書いたことがあるが、満面の笑顔や絶叫という非日常があっという間に収束して、ものすごく冷静な顔になるのが前田敦子の本当の凄さ。非日常の仮面を必死でかぶり続けることで俳優や歌手という特別なものでいられるものだという認識をさらりと破るのが前田敦子なのである。葉子は過酷なミッションを淡々とこなすと、たったひとりで食べ物を買いに遠くの繁華街に出かけていく。場所もわかりにくく言葉も不慣れで、ちょっと危険そうな目にあっても、はじめてのお使いに行く子供が誇りをもって口をへの字につぐんで弱音をはかず黙々と歩いていくような、プリミティブな強さがある。はじめてのお使いの子供を追った映像は目が離せなくて、ずっと見てしまうように、観客は葉子の行動を追いかけることで、ウズベキスタンのささやかな冒険を体験した気持ちになる。冒険が終われば、たちまちホテルで小さく丸まって座ってケータイいじって彼氏に連絡しているふつうな女の子に戻る。それはまるでわずか3分間しか変身できないウルトラマンのような、3分間の小さな魔法。前田敦子は、ふだん家でごろごろして、買った服の値札の紙の部分だけ手でちぎって、プラスチックの紐部分だけ残すような怠惰な生活を送るような(以前、前田がこういことをやると発言していたことに共感した)ふつうの人間が、ある瞬間、ものすごく劇的な追いつめられ体験をして、スターやヒーローになれる夢をひととき見せてくれる。次回作『葬式の名人』(樋口尚文監督)はシングルマザーの役だとか。どんな劇的体験を見せてくれるだろうか。■著者プロフィール木俣冬文筆業。『みんなの朝ドラ』(講談社現代新書)が発売中。ドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書『挑戦者たちトップアクターズ・ルポルタージュ』『ケイゾク、SPEC、カイドク』、ノベライズ『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』 など。5月29日発売の蜷川幸雄『身体的物語論』を企画、構成した。
2019年07月23日『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』『サンドラの週末』のマリオン・コティヤールが、異例と言うべき新人女性監督とのコラボレーションに挑んだ『マイ・エンジェル』。愛おしいはずの娘の愛し方が分からず、育児放棄をしてしまうショッキングな姿を演じた予告編がお披露目された。この度到着した予告編では、南仏コート・ダジュールの海辺の街を背景に、マリオン演じるシングルマザーのマルレーヌと娘エリーの関係が描かれる。奔放で、酒と男に溺れる母の姿しか知らないエリーは、それでも母の愛を信じている。マルレーヌもまた、愛し方が分からないなりに我が子を「天使」と抱きしめる。だが、ある日、再婚相手との関係が破綻したマルレーヌは、エリーを置いて別の男と姿をくらましてしまう…。母の帰りを待ちながら、母の香水をつける仕草や一人遊ぶエリー。その姿に、胸を締めつけられる映像となっている。オスカー女優マリオンの熱演はもちろんのこと、わずか8歳にして驚くべき才能を披露し、マリオンに「アーティストの魂をもった女優」と絶賛された新星“エイリーヌ・アクソイ=エテックス”の演技にも注目。厳しい現実を生きる少女を演じ、母親へ向ける眼差しの複雑さ、過酷な世界を生き抜く強さをも繊細に表現している。『マイ・エンジェル』は8月10日(土)より有楽町スバル座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年06月30日2018年のカンヌ国際映画祭「ある視点部門」に正式出品された『Angel Face』(原題)が、『マイ・エンジェル』の邦題で8月10日(土)より全国順次ロードショーされることが決まった。なお本作は、10月中旬に閉館することが決まっている有楽町スバル座の最後の洋画ロードショー作品となる。■あらすじ南仏コート・ダジュールで、8歳の娘エリーと気ままな二人暮らしをしていたシングルマザーのマルレーヌ。貧しいながらも幸せに暮らしていたが、やがてマルレーヌは再婚。だが、結婚生活はまもなく破綻し、厳しい現実から逃げるようにマルレーヌはエリーの前から姿を眩ましてしまう…。■オスカー女優、マリオン・コティヤールが出演を熱望!主演は、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したマリオン・コティヤール。娘のことを強く想いながらもその愛し方が分からない“母親”のマルレーヌを、渾身の役作りで体現した。一方、“娘”のエリーには、エイリーヌ・アクソイ=エテックス。母親への眼差しの複雑さ、過酷な世界を生き抜く強さをも表現しながら、厳しい現実の中で生きる少女を見事に演じきった。そして、傷つきながらも愛を築いていく、美しくも切ない母と娘の物語を紡いだのは、気鋭の女性監督、ヴァネッサ・フィロ。本作が初めての長編監督作品となったが、豊かな才能をいかんなく発揮し、本作への出演を熱望したマリオンに「素晴らしい才能の誕生」と言わしめた。『マイ・エンジェル』は8月10日(土)より有楽町スバル座ほか全国順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年06月19日フランス歌謡・シャンソンの深みを味わえる「レジェンドたちのシャンソン 2019シリーズ」が今夏を彩る。錚々たる面々が集う同コンサートを牽引するひとりが、1955年8月5日の新派公演にて水谷良重の名で初舞台を踏んだ同日、「ハッシャ・バイ」でジャズ歌手デビューも果たした当代・水谷八重子だ。【チケット情報はこちら】「“あたし”の歌の育ちには終戦が絡んでいますからアメリカが優先で、しばらくの間、シャンソンは食わず嫌いでした」と振り返る。同ジャンルに傾倒したきっかけは、日本を代表するシャンソン歌手・越路吹雪だった。越路といえば、元宝塚歌劇団トップスターにして、希代のシャンソン歌手エディット・ピアフの伝道師。八重子は越路の公私においての「人間力」に惹かれたと眼を細める。加えて、日本におけるシャンソンの浸透については「岩谷時子先生のお力ね」と懐かしむ。岩谷は名作詞家かつ訳詞家のみならず、越路のマネージャーでもあった人物だ。八重子いわく「越路のお姉と岩谷先生は、日本のお客様の前で歌うんだから、どこの国のものでも日本語で伝えなければというのが信念。私もできるだけ言葉と、言葉の裏にある気持ちを伝えたいという思いでコンサートに臨んでいます」そんな八重子が今回、ソロナンバーとして披露するのは『人生は過ぎ行く』、『愛の讃歌』、『夢の中に君がいる』、『サン・トワ・マミー』、『ラストダンスは私に』、『兵士の別れ』の5曲。それぞれ副題に、18日は「~4人の巴里祭~」、19日は「~歌と朗読で綴る シャンドン・ド・パリ~」と冠され、異なるラインナップが用意されている。元宝塚歌劇団トップスターで女優の安奈淳とデュエットする『ろくでなし』も注目すべき1曲だ。通常、明るく歌われることが多い同曲だが、八重子は「実はとても悲しい曲。だって人から『ろくでなし』と言われたことで街から出て行かなければならないんだもの……でも今回は安奈さんとご一緒。役を交代するように気持ちも入れ替わり立ち替わりして歌えますので、楽しい『ろくでなし』になると思います」。本公演に懸けるを思いを「歌の場合、相手役はお客様。ですから、どうぞいい相手役に出会えますようにと祈っています」と締め括りつつ、「『セックス・マッド』がやりたいのよ!」と同席したプロデューサーに談判。かつてフランスのレビュー・スター、ジジ・ジャンメールが日比谷公会堂で披露した際に八重子が感銘を受けた、キワドイ内容の曲だというから聴き逃せない。細部にこそ魂が宿ると言われるが、一音にも同じことが。「越路さんは“歌詞に“わたし”とあっても、“あたし”って歌わないと色気がなくなるよ”と。折しも同時期、母(初代・水谷八重子)が“新派の芝居では、“わたし”って言っちゃ堅くなるからね。”……そんな奇遇を受けて、岩谷先生が新派のお芝居の曲を書き下ろしてくださった時、タイトルを“あたし”にしたこともあるのよ」。来年で芸能生活65周年を迎える希代の歌姫に出逢いに、ヤマハホールを訪れてみては?取材・文:山田美穂
2019年06月13日4月15日午後9時過ぎ、東京・渋谷にある高級ワインバーへ足早に向かう女性の姿があった。大竹しのぶ(61)だ。大竹は出演している舞台の夜公演を終え、翌日は休演日だった。共演者との中打ち上げだろうか?しかしその2時間後、店から出てきた大竹の隣にいたのは長身の男性!マスクで顔は隠されているが、目元はディーン・フジオカを思わせるイケメンだ。その手には、大竹が入店前に持っていたワインの入った袋がしっかりと握られている。人目につかないよう、手で顔を隠しながら男性の後ろを歩く大竹。男性から呼びかけられると、しばし見つめ合う2人。その姿はまるで恋人のようだ。そしてタクシーに乗り込んだ2人は、寄り添いながら夜の街へと消えていった。気になるお相手の正体は、宮原浩暢(39)。ヴォーカルグループ・LE VELVETSに所属し、ミュージカルを中心に活躍している俳優だった。「昨年11月に大竹さんが主演した舞台『ピアフ』で2人は初共演。宮原さんは、大竹さん演じるエディット・ピアフに才能を見出される歌手を演じました。厳しく突き放すピアフに食らいつく難しい役どころを好演。そんな宮原さんのことを彼女も高く評価していたそうです」(舞台関係者)22歳年下俳優との逢瀬を楽しむ大竹。自身が演じたエディット・ピアフの生き様をまるでなぞるように、大竹も“恋愛至上主義者”の顔を持つ。82年に結婚したテレビディレクターの男性と87年に死別後、その翌年に明石家さんま(63)と再婚。89年には長女・IMALU(29)を出産するも、92年には離婚。その直後から舞台での共演をきっかけに劇作家・野田秀樹(63)と交際をスタート。約5年間にわたる同棲生活を送っていた。「舞台は稽古期間を含めると、2~3ヵ月にわたって長い時間ともに過ごします。その結果、演技から本物の恋に発展することも珍しくありません。大竹さんは芝居に厳しいことで有名ですが、目をかけた俳優には自ら食事や観劇に誘うこともよくあるといいます。そのため、年下からとにかくモテるんです!最近では役者だけでなく、RADWIMPSの野田洋次郎さん(33)やゴールデンボンバーの鬼龍院翔さん(34)らともよくご飯に行っているそうです。今回も宮原さんのことを気に入った大竹さんが、自らアプローチしたのでしょう」(前出・舞台関係者)大竹は自身の恋愛観について、『婦人公論』15年3月10日号で次のように語っていた。《もう結婚はしないとか、男の人と一緒に暮らすなんて考えられないとかも、決めてはいません。何が起こるかわからないのが人生だから。もし素敵な人と出会って生活をともにして最後までいっしょにいましょうということになったら、幸せだろうなぁと思います》“還暦愛”に前向きな姿勢を見せる大竹。しかし、ここ数年は“ある理由”から恋愛を控えていた。「大竹さんは、自宅で母・江すてるさん(享年96)の介護を4年にわたって続けていました。多忙な大竹さんにとって、仕事と介護の両立は決して楽ではありません。しかし最愛の母のため、昨年9月に亡くなるまで片時もそのそばを離れることはなかったそうです」(芸能関係者)そして、母の死から半年。大竹に心境の変化が訪れたという。「介護生活が終わったことで、『もう自分のために生きてもいいのかな』という思いが芽生えたのでしょう。宮原さんとの交流が最近になって増えているそうで、彼の舞台を訪れる大竹さんの姿がたびたび目撃されているといいます。宮原さんも『今日は大竹さんが観に来てくれた!』とうれしそうに話していたそうです。そのため『2人がいい雰囲気らしい』とウワサになっていました」(前出・芸能関係者)そこで本誌は真相を確かめるべく、舞台公演前の大竹のもとを訪れた。楽屋入り直前の大竹に本誌記者はこう切り出した。「15日に宮原さんとお食事に行かれていましたよね?」一瞬「えっ」と戸惑った様子を見せる大竹。しかし、いつもどおり穏やかな口調で口を答えてくれた。――お食事のあと一緒に帰るところを見たのですが、お付き合いされているのでしょうか?「あの、えーと。この前私が彼の芝居を見にいったんです。それであの日、彼が私の芝居を見に来てくれたんです」――そのお礼に食事に行かれたんですか?「そうです、そうです」だが、「お友達なんですか?」という質問には「友達というか……」となぜか口ごもっていた。その直後に慌てて「今でも会ったりと、みんなすごく仲がよくて」と“みんな”という言葉を強調。しかし、この日は2人きりだった。――宮原さんに対してはどんな印象をお持ちですか?「誠実で真面目ないい方です。ただすごくいい仲間なんで、変なふうに思われても……」そう言い残し、大竹は楽屋へと入っていった。気になるのは2人の今後。『からだにいいこと』17年10月号のインタビューで、大竹は結婚についてこう語っていた。《フランスのマクロン大統領夫妻には憧れます、奥様が25歳年上なんですよね。正直いいなあって思います(笑)》まさかの還暦婚もあるかも!?
2019年04月23日ウズベキスタンで全編ロケ撮影を敢行した黒沢清監督最新作『旅のおわり世界のはじまり』の公開日が、このほど6月14日(金)に決定。併せて、最新予告編とポスタービジュアルが到着した。前田敦子が主演、加瀬亮、染谷将太、柄本時生を共演に迎えた、シルクロードを舞台に描く旅の物語『旅のおわり世界のはじまり』。“舞台で歌う”という夢への情熱を胸に秘めたテレビ番組リポーターの主人公が、番組のクルーと取材のためにウズベキスタンを訪れ、異国での様々な出会いによって新しい扉を開き、成長していく姿を描いた物語だ。到着した予告編では、現在の状況と本当にやりたいこととのズレを感じている主人公の、異国での不安や緊張が表情から伝わってくる。また、映像で流れているエディット・ピアフの名曲「愛の讃歌」だが、今回本作で前田さんがこの歌の歌唱に挑戦していることが明らかに。日本人が建設に関わり、日本とウズベキスタンの友好の証である「ナボイ劇場」での交響楽団の伴奏に合わせた歌唱に加え、クライマックスでは標高2,443mの山頂でアカペラの撮影に挑んだ。前田さんはこのシーンに備え、クランクイン前からボイストレーニングを行い、挑んだそう。「何が苦しかったというと『愛の讃歌』という歌の壮大さ。あまりにも深く果てしない感情が表現されていて、生半可な気持ちではその世界に負けてしまう。とにかく歌と向き合って、歌詞のひとつひとつを真っ直ぐ届けることだけを考えていました」と語り、「山頂は想像以上に空気が薄くて、気持ちの余裕はまったくありませんでした」とふり返っている。また、撮影本番は一発OKで知られる監督だが、このシーンでは8テイクを重ね、山頂での撮影は5時間近くに及んだそう。本編では現場で収録した生の歌声が使用されている。同時に公開されたポスタービジュアルでは、「私の心は迷子になった。」のコピーが示すように、心を見失っているような表情の主人公が佇み、またウズベキスタンの美しい湖や山脈が広がる風景がとても印象的だ。『旅のおわり世界のはじまり』は6月14日(金)よりテアトル新宿、渋谷ユーロスペースほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:旅のおわり世界のはじまり 2019年6月14日よりテアトル新宿、渋谷ユーロスペースほか全国にて公開Ⓒ2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
2019年03月13日阪急うめだ本店のスニーカー売場が、「スニーカー エディット(SNEAKER EDIT)」としてリニューアル。2019年2月27日(水)にオープンする。装い新たにオープンする「スニーカー エディット」には、従来のスポーツブランドに加え、モードでクリエイティブな国内外ブランドをセレクト。元々は15坪の売場を2倍の30坪に拡大し、最大40ブランドものスニーカーを取り揃える。展開ブランドは、フランス・パリ発のエッジが効いた彫刻的なフォルムのピエール アルディ(PIERRE HARDY)、メンズライクなデザインの中にフェミニンなスパイスを効かせたフィレンツェ発のブランドのデイト(D.A.T.E)、星モチーフとカラーが特徴的なイタリア発・アトランティックスターズなどユニークなラインナップ。その他、ミハラ ヤスヒロ(MIHARA YASUHIRO)やエムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)、ケンゾー(KENZO)、マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)といったブランドも展開し、ファッショナブルなスニーカーを数多く集める。【詳細】阪急うめだ本店「スニーカー エディット」リニューアルオープン日:2019年2月27日(水)場所:阪急うめだ本店 4階シューズギャラリー住所:大阪府大阪市北区角田町8-7展開シューズ例:・ピエール アルディ スニーカー 92,880円・デイト スニーカー スニーカー 33,480円・アトランティックスターズ スニーカー 33,480円・ミハラ ヤスヒロ スニーカー 34,560円■展開予定ブランドマーク ジェイコブス、ロートルショーズ、メゾン エウレカ(MAISON EUREKA)、ケンゾー、コモンプロジェクト、ノーネーム、エミリオ・プッチ、プライムリー、アッシュ、ゴールデン グース デラックス ブランド、デイト、ヴェジャ、ピエール アルディ、ミハラ ヤスヒロ、カルフ、ヌメロ ヴェントゥーノ、アトランティックスターズ、ベンシモン、カルバン・クライン、Amb、MSGM、RFW、エムエム6 メゾン マルジェラ、サークルスリー
2019年03月01日女優の大竹しのぶが3日、梅沢昌代、彩輝なおとともに、日比谷シアタークリエで行われる舞台『ピアフ』の公開ゲネプロの前に、取材に応じた。同作は仏歌手エディット・ピアフの人生を、パム・ジェムスが戯曲化し、2011年に栗山民也演出の元、大竹により日本で初演を迎えた。2016年にはNHK紅白歌合戦で大竹が「愛の讃歌」を歌ったことも話題となり、今回の30公演18,000席も即日完売。発売中のアルバム『SHINOBU avec PIAF』も好調で、2019年1月には、大竹初のピアフコンサートも行われる。大竹は「4回目で、プレッシャー的にはどんどん大きくなってきてるかなって。初めて観る方もいるけど、4回目を楽しみにしてる方もいる、ということは前よりも絶対いいものを出さなくてはいけない」と心境を吐露。「前はあの時のベストであって、今は今がベストなんだと思えるようにしたいなとは思います」と意気込んだ。ピアフコンサートは追加公演も決定したが、大竹は「頑張ります。でも今から始まるゲネプロのことで頭がいっぱいで、1日1日だね」と苦笑。「命をかけるまではできないけど、命を削るくらいのことは、毎日やってる感じ」と語る。梅沢、彩輝とは初演からの共演で、大竹は「女3人で、男どもを『しっかりしろや〜』みたいな感じでやってます」と笑顔に。梅沢は大竹について「毎日ライブ感のある方なので、楽しいです」と語り、「命がけですよ、いつも。悩むし、疲れるし、でも、『まあいいか』じゃなくて『頑張る』と言ってます」と魅力を表す。彩輝も「おこがましいかもしれないですけど、とてもチャーミングで、魅力に引き込まれる。魂から演じられてることと、普段からのかわいらしさがある」と大竹の魅力を語った。3人でご飯を食べに行くことも多いというが、大竹は「結構、男どもも一緒に連れてってあげました。最初は女3人が怖いみたいで、近寄れない感じが。怖くないから、いらっしゃいと言って、今はもう大丈夫になりました」と明かした。公演は日比谷シアタークリエにて、11月4日〜12月1日。
2018年11月04日名曲の数々とともに、恋人の死や自身のモルヒネ中毒といったドラマティックな生涯でも知られる“シャンソンの女王”、エディット・ピアフ。その壮絶な生き様を大竹しのぶが体当たりで演じ、「ピアフが、大竹しのぶに舞い降りた」と大称賛されてきた音楽劇『ピアフ』が本日11月4日(日)、シアタークリエで開幕する。2011年の初演以来、2~3年おきに再演が重ねられ、今回で早くも4演目となる名作舞台だ。最大の見どころは、やはり大竹しのぶその人。どこを切り取ってもドラマティックなピアフの生涯を、本作の作者パム・ジェムスはあえてどこかに焦点を絞ることなく、短い場面の連続によって万遍なく描いている。そのためピアフ役には、舞台全体を通してキャラクターを表現するというより、場面場面でピアフの感情を追体験するような演じ方が求められるわけだが、その点において大竹に勝る女優はいないだろう。目の前で本当に愛し、本当に苦しみ、そしてピアフそのものとして歌う大竹の姿は必見だ。とはいえもちろん、名作舞台は主演女優ひとりの力では成立しない。重厚で丁寧な栗山民也演出のもと、初演以来同じ役を務め続け、本作に不可欠な存在となっている梅沢昌代、彩輝なお、辻萬長。一方で、ピアフの恋人などに扮する6つの“若手男優枠”では再演ごとに入れ替わりが行われ、初参加のメンバーがもたらす化学反応は毎度、大竹ピアフと並ぶ大きな見どころとなっている。演劇界に有望な若手男優がいる限り、大竹版『ピアフ』の魅力は、何度観ても色褪せることはないだろう。シアタークリエで11月11日(日)まで上演された後、広島、香川、大阪で公演を行う。文: 町田麻子
2018年11月04日大竹しのぶが4度目の主演を務める舞台「ピアフ」。その11月の開幕に先がけ、エディット・ピアフの命日である10月10日(水)に東京・シアタークリエでトークショー「音故知新 ピアフ~恋に生き、歌に生き」が開催される。舞台とトークショー、そして歌について、大竹に話を聞いた。【チケット情報はこちら】歌と恋に生きたシャンソン歌手エディット・ピアフの激動の人生を、数多くの名曲とともに綴る舞台「ピアフ」は、2011年の初演から今回が4度目の再演。今年はピアフの没後55周年を記念するプロジェクト<SHINOBU avec PIAF 2018-2019>として、舞台に加え、大竹がピアフの楽曲を歌うアルバム『SHINOBU avec PIAF』(10月10日(水)発売)のリリースや、コンサートツアーも実施される。「またピアフの生き方に会えるんだなと思うと、嬉しいような怖いような感じです」と明かす大竹。これまで3度ピアフを演じてきたが「何回も演じられるのは、役者としてはすごく大きな喜びです。でもそれは、この作品自体にちゃんとしたメッセージがあるから。(だからこそ)何回も何回も演じ続けないといけない世界だと思うし、それが私たちの仕事だと思います」と向き合う。ただ、これからもピアフを演じ続けるのかという問いには、「全くわからない。それを今望んでいるかと言うと望んでもいないです。今のことしか考えられません。この11月の公演を最後までやりとげること」と語った。舞台上で歌ってきたピアフの楽曲に感じるのは「強さ」。「ピアフが“しあわせですか?”と聞かれたときの“1日に10分位はしあわせ。それで十分じゃない?”という言葉や“もう一度人生をやり直すとしたら?”に“同じよ”と答えるその潔さ、それが彼女の歌の強さになるんだろうなと思います。めちゃくちゃな人生でも、彼女自身が歌に支えられていて、だから全部捧げるっていう。1回ごと(の歌唱)に全部」。自身がそんなピアフの楽曲を歌うことは、「私が何回もピアフの人生を(舞台上で)生きて、そこで教えてもらったもの。それを歌を通して伝えたいという思いがあります。彼女の想いを伝えたい。そしたら彼女の歌を聴けばいいじゃんということでもありますが、でも私の身体を通して、私の解釈のピアフのことを伝えたい」その大竹がピアフの魅力を語りつくすピアフの命日・10月10日(水)のトークショーでは、音楽評論家・安倍寧を進行役に迎えたトークのほか、ファンのリクエストに応えピアフの曲の生歌唱も披露されるそう!「もちろんお芝居や歌で伝えることもできるけど、私自身の言葉で、私自身の考えを伝えられたらうれしい。なにを話すかはまだ何も考えてないですけど(笑)」。11月4日(日)の舞台「ピアフ」開幕を前に、ぜひその想いを生で聞いて。取材・文:中川美穂
2018年09月27日「最近、“声”を出す機会がめっきり減っています。以前は電話や井戸端会議で話をしていたのに、最近はメールだけで用件を伝える人も多くなりました。でも、声はコミュニケーションの大事なツールです。みなさん、無意識に声をコントロールしているのですが、少し高めの声を出すと若めに見られたり、イメージが変わるんですね。声の出し方を意識することで人間関係が円滑に運び、見た目の美しさにもつながります」そう語るのは『人生は「声」で決まる』(朝日新書)を出版した、劇作家・演出家の竹内一郎さんだ。竹内さんは、ベストセラーとなった『人は見た目が9割』(新潮新書)などでファッションやヘアスタイルなど「非言語情報」の重要性を提唱してきた。「メールのような平坦な文字によるコミュニケーションでは、感情は伝わりにくい。しかし、同じ言葉でも声に出し、抑揚を付けたり、ふくよかなしゃべり方をするだけでとげとげしさが薄れ、相手の心に届きやすくなる。声は好印象を与える手助けにもなるのです」(竹内さん・以下同)とはいうものの、自分の声が好きになれないという人も多いはず。「音楽・音声ジャーナリストの山崎広子さんの調査によると、日本人の8割が“自分の声が嫌い”だと考えているそうです。しかし、声は持って生まれたものだし、そもそもいい声、悪い声はなく、すべて個性なんです」タレントでも、個性的な声で好印象を得る人がいる。「YOUさんなんかは代表的ですね。少しハスキーで、高めの声を聞けばYOUさんだとすぐにわかります。バラエティ番組などで少し毒舌めいたことを言っても嫌われないのは、声が影響していると思います。吉田羊さんも、舞台で活躍していた女優だけあって、声に力がある。無垢で気取らない声が、若々しさと人気の一因なのでしょう」竹内さんは、大竹しのぶの声の使い分け方はまさにお手本になるものだという。「舞台『ピアフ』ではシャンソン歌手のエディット・ピアフを若いころから歌手として大成するまでを演じ分けています。テレビと違って舞台では、細かい表情の変化や立ち居振舞いでキャラクターを表現するには限界があります。このように同一人物でも違う年齢を演じ分けたり、舞台ごとにまったく違うキャラクターを演じられるのは、声を使い分けているからこそ。それほど声は、個性を表し、相手に与える印象を変える力があるんです。さすがに大竹さんのように広く声を使い分けることは難しいので、まずは自分の声に自信を持てるようになりましょう」自信を持つために“いい声”とはどんなものか知りたい。竹内さんに聞いてみた。「本来、声は個性なので良しあしはないのですが、通りのいい声であることが基本です。大きな声である必要はありません。家の中でのハミングでもいいので、まずは声帯を震わせましょう。50歳前後の女性は閉経を迎えるため、ホルモンバランスの関係で声がかすれ、低くなる傾向があります。そこでポイントとなるのは、ふだんより心持ち高い声を出すこと。声帯は使うことで、鍛えられ声の老化も防ぐことができます。高めの声もだんだん出せるようになり、若く見られます」声の通りをよくしようと思えば、顔を上げる姿勢も必須となる。「1人カラオケもいいでしょう。じつはカラオケは、座り位置からモニターを見上げて歌うため、人の顔を見て話す姿勢が、自然と身に付くんです」
2018年08月27日大竹しのぶが8月15日、東京都内で行われたフランス人シャンソン歌手、エディット・ピアフの没後55年プロジェクトの会見に登壇した。舞台『ピアフ』チケット情報数々の賞を受賞してきた、大竹しのぶの舞台『ピアフ』の4度目の再演が2018年11月に行われる。それに先駆け10月10日(水)には、エディット・ピアフの楽曲11曲を大竹しのぶが歌うCD『SHINOBU acev PIAF』が発売される。また2019年1月にはソロコンサートが開催される。記者会見では、楽曲2曲が披露され、舞台共演者らが感想を述べた。世界中で今なお愛されるシャンソン歌手、エディット・ピアフ。大竹が歌うピアフの舞台は絶賛され、2016年のNHK『紅白歌合戦』ではそのうちの一曲『愛の讃歌』が披露され話題となった。この日歌ったのはピアフの代表曲である『愛の讃歌』と『群集』。会見が始まるなり、すっと壇上に上がった大竹。音楽が流れると、一瞬で緊張が集中に切り替わる。低くゆったりと、空間をすくい上げるように歌った。続く『群集』は一転して軽快な楽曲。南米・アルゼンチンの作曲家による情熱と哀愁漂う一曲だ。歌い終えると会見会場に拍手が響いた。大竹はCD化について「舞台を観た人から「CDいつ?」と声をいただくことも多かったので、実現して嬉しいです」とコメント。「舞台は芝居の流れの中で“ピアフ”が歌っていますが、CDはピアフの歌を“私”が歌っています」と違いについて述べた。CDの収録はすでに終えており「勢いに乗り、その時生まれた気持ちで歌えたので良かったです」。ソロコンサートも同じく、大竹しのぶがピアフの歌をまっすぐに歌うこととなりそうだ。初演から出演している辻萬長は、大竹の歌の魅力を「(舞台では)歌手じゃなくて俳優として歌う」と語る。ピアフの最後の恋人役を演じる最年少の上遠野太洸は「なるほど、と思いました。上手だな、綺麗だな、だけではなく言葉が飛んできて、そこに感情が乗っているようです」と頷いた。ピアフのマネージャー役の川久保拓司は「聞くというより、全身で感じる。風景が見える」と本番が楽しみなようだ。ピアフの最愛の恋人を演じる駿河太郎も「この小さな体のどこからこんなエネルギーが出るんだろう」と驚いた。舞台に向けて大竹は「4回も(再演)できる幸せ。でも4回目ということは意識せず、初演と同じ気持ちです。1回1回今日を頑張るので、何ステージあるかもわかっていないんです」。ただピアフを生きる。「がむしゃらに突き進んだエネルギーが届くように、がむしゃらさを失わずにやりたい」と心境を述べた。舞台は11月4日(日)から12月1日(土)まで東京・日比谷のシアタークリエにて。撮影・取材・文:河野桃子
2018年08月20日今年は日仏友好160周年。「ジャポニズム2018」と呼ばれるイベントが来年の2月くらいまでパリの各地で繰り返し催されます。日本では香取慎吾さんの個展が話題になっていますね。パリ中が日本ムードで満開になるということで、在仏16年目になる私ももちろん参加いたします。まず、8月22日から28日まで、ルーブル美術館に併設のカルーゼル・デュ・ルーブルで開催されますSHIPS’ CAT展(タイトル未定)、こちらは京都市とパリ市の友好60周年にも関連する展覧会でして、日本を代表する和紙作家の堀木エリ子さんと巨大な猫のオブジェで有名な現代作家ヤノベケンジ氏が出品されます。22日には『情熱大陸』でもおなじみのウィーン在住ソプラノ歌手田中彩子さんの、そして23日には世界的に活躍するパリ在住ピアニスト広瀬悦子さんのミニコンサートも開催されます。私はこのコンサートを企画しました。堀木さんの和紙アート、ヤノベさんの猫アートに囲まれた不思議空間で、日本を代表するクラシックの名演奏、これは見逃せません。そして秋には、パリ日本文化会館の大ホールでブラジル系フランス人のミュージシャンたちをバックに辻仁成の単独コンサートをやらせて頂きます。日仏友好160周年に相応しい選曲で挑みたいですね。エディット・ピアフやジャック・ブレルなどフランスシャンソンの代表曲や『上を向いて歩こう』など日本の名曲をアレンジしてお送りしたいと計画しております。まだ内緒ですが、フランスのスーパースターが飛び入り参加する予定もありますのでご期待ください。楽しい夜会になることと思いますよ。この日(10月4日)は私の59歳の誕生日ですしね。あ、そうだ、マクロン大統領夫妻にも招待状を送らなきゃ。あはは。さて、このようにフランスは今、ひさしぶりに日本文化が大ブームに。19世紀後半のパリ万博には千人を超える日本人が大挙押し寄せ、それが引き金となって起こったジャポニズム運動。あれから160年もの歳月が流れて今、ふたたび日本文化が脚光を浴びています。在仏の日本人たちを中心にこのイベントを盛り上げていきたいと思いますので、どうぞ声援お願いいたします。えいえい、お〜。ということで、今日はフランスの友人たちにも大好評なデザートを皆様と一緒に作ってみたいと思います。手軽に作れる、ほうじ茶のブラン・マンジェです!材料4人分:牛乳200g、生クリーム100ml、グラニュー糖40g、バニラビーンズ2分の1本、板ゼラチン1枚半(約2g)。ほうじ茶シロップ材料:ほうじ茶葉大さじ2程度、水150ml、グラニュー糖30g。まず、板ゼラチンは冷水でふやかして水気を切っておきます。次に、バニラビーンズは包丁で縦に筋をいれ、包丁の刃で中の黒い種を削ぎながら出します。鍋に牛乳、生クリーム、グラニュー糖、バニラビーンズをいれて火にかけます。沸騰し始めたら火から外し、ゼラチンを加えます。粗熱が取れたら、鍋の材料を茶漉しでこして容器に入れて冷蔵庫で冷やします。続いてシロップ作り。ほうじ茶葉を焦がさないようにフライパンで乾煎りします。そこに水を加え、3〜4分濃いめに煮出し、5分ほど放置してから茶漉しでこして一旦容器に移します。先ほどのフライパンにグラニュー糖を加え、火にかけます。グラニュー糖が溶けてキャラメル状態になったらほうじ茶を80ml加え、とろみが出るまで煮詰めていきます。ブラン・マンジェが固まったらほうじ茶シロップを表面にかけて完成。フランスの定番スイーツ×日本茶の美味しい融合ということで、この時期にぴったりな一品となっております。ボナペティ!
2018年08月07日黒沢清監督の最新映画『旅のおわり世界のはじまり』が、2019年6月14日(金)、全国の劇場で公開される。ウズベキスタンが舞台のオリジナル作品映画『散歩する侵略者』でも話題となった黒沢清監督の最新作は、オリジナル作品。ウズベキスタンとの国交樹立25周年、そして同地のオペラハウス、ナボイ劇場の完成70周年を記念した両国の国際共同製作作品だ。主演は前田敦子主演は、前田敦子。前田演じる女性レポーター・葉子は、日本のテレビバラエティ番組のクルーと共に取材のためにウズベキスタンを訪れる。葉子が現地のコーディネーターや異文化の人々との交流によって新しい世界を開き、成長していく姿を描いている。前田は、本作が長編映画で海外オールロケの初挑戦となる。前田を長く見てきたプロデューサー・秋元康が「前田敦子を東アジアでもなく欧米でもなく、その間あたりの日本から近いようで遠い文化に置くと、彼女の個性がとりわけ際立つのではないでしょうか」と述べているように、黒沢も前田の個性を見抜き、主役には彼女しかいないと彼女を大抜擢した。異国の地が引き出す、普段見せない彼女の表情に注目だ。前田は劇中で、エディット・ピアフの名曲「愛の讃歌」の歌唱にも挑戦。日本人が建設に関わり、日本とウズベキスタンの友好の証である「ナボイ劇場」での交響楽団の伴奏に合わせた歌唱に加え、クライマックスでは標高2,443mの山頂でアカペラの撮影に挑んでいる。加瀬亮、染谷将太、柄本時生も出演また主人公の女性レポーターと行動を共にする番組クルーを演じるのは加瀬亮、染谷将太、柄本時生の3人。優秀だがどこか仕事に倦んだカメラマンを加瀬亮、テレビ映えする映像ばかりを気にしているディレクターを染谷将太、天真爛漫なADを柄本時生が担当する。ストーリー心の居場所を見失ったら?扉を開く鍵はここにあるーテレビ番組のリポーターを務める葉子は巨大な湖に棲む“幻の怪魚”を探すため、番組クルーと共に、かつてシルクロードの中心地として栄えたこの地を訪れた。夢は、歌うこと。その情熱を胸に秘め、目の前の仕事をこなしている。収録を重ねるが、約束どおりにはいかない異国でのロケで、いらだちを募らせるスタッフ。 ある日の撮影が終わり、ひとり街に出た彼女は、聞こえてきた微かな歌声に誘われ美しい装飾の施された劇場に迷い込む。そして扉の先で、夢と現実が交差する不思議な経験をするー。彼女が、旅の果てで出会ったものとは……?【詳細】映画『旅のおわり世界のはじまり』公開日:2019年6月14日(金)監督・脚本:黒沢清出演:前田敦子、加瀬 亮、染谷将太、柄本時生、アディズ・ラジャボフ配給・宣伝:東京テアトル
2018年07月13日フランスの大人たちは夜会を愉しみます。ホームパーティみたいなカジュアルなものから大規模なソワレ(夜会)まで、多種多様。シングルファーザーになって4年が過ぎましたが、やっと子供の手も離れてきました。人生の気分転換に、友人が主催する夜会に参加するようになったのです。先日はベルサイユで行われた仮面舞踏会に招かれました。盛装をして、目元をマスクで隠し、シャンパンを飲みながら、ご婦人とダンスを踊るのです。 あの、これでも私、モテるんですよ(笑)。自分でもびっくりするくらい、声がかかります。1人のマダムに「踊って頂けますか?」と声を掛けられまして、踊ったところ、次々にご婦人がやって来て、ひっぱりだこに。実は、母がかつて社交ダンスの先生をやっておりました。私もその血を継いでいるのです。それにアジア人ですからね、エキゾチックで不思議な感じがするのでしょう。踊ったご婦人が私を離しません。「職業は作家で歌手」と言うと、興味津々、いろいろ聞かれました。「結婚しているの?」「いいえ、独身です」。こんなやりとりが続きます。しかし、残念なことに私メ、フランス語が苦手。ちょうどギターがあったので、エディット・ピアフの『ばら色の人生』をお披露目することになりました。歌なら本業ですからね、人々の注目を集め、拍手喝采! ところが、人々の視線を浴び、いい感じになったちょうどその時、息子から電話が掛かってきたのです。「パパ、お腹空いた!」。やれやれ。何たるタイミングでしょう。仕方ありません。別れを惜しむマダムを振り切り、馬車に乗ってパリ市内まで戻ることになりました。階段を駆け下りる時、片方の靴を落としてしまいました。時計を見ると12時。あはは、シンデレラおやじじゃありませんか!そうやって、毎朝、夢から覚めるのです。それからいつもの日常が待っているという次第です。 さて、今日はセネガルを代表する料理「マフェ」をご紹介します。ご存じですか?見た目はカレーにそっくりですが、全然違う。しかし、驚きのおいしさ!西アフリカに広く見られる家庭料理でして、ピーナツペーストをベースにしたソースが特徴。ソース・アラシッドとも呼ばれています。家庭ではピューレ状に煮込んだソースに米を付け合わせるスタイルが一般的で、日本のカレーライスと同じような盛り付けで提供されます。味付けはトマトの酸味に、ピーナツバターの甘味とコクを。赤唐辛子で辛味をつけると大人の味に。そのセネガル料理「マフェ」を今日は一緒に作ってみましょう。 材料4人分:骨付き鶏もも肉4本、玉ねぎ1個、にんじん1本、パプリカ1個、にんにく1片、コリアンダー大さじ2、乾燥タイム小さじ2分の1、ターメリック(ウコン)大さじ1、無糖ピーナツバター大さじ3、トマトペースト大さじ3、チキンブイヨン1個、水1l、牛乳200ml、塩・こしょう少々、サラダ油適量。 まず、玉ねぎは粗いみじん切りに、にんじんは長さを3等分して縦半分に、パプリカは縦4等分を1cm幅に切っておく。油をひいた大鍋を中火にかけ、潰したにんにくと玉ねぎを炒める。にんにくの香りが出てきたら鶏もも肉を加え、玉ねぎが焦げないよう気をつけながら皮面によく焼き色をつける。焼き色がついたらターメリックを加え、全体をよく混ぜ合わせる。全体が混ざったら鶏肉を一旦取り出しす。そこに油を足してコリアンダーとタイムを入れ、さらに野菜を加えて全体をなじませる。ここで鶏肉を鍋に戻し、ピーナツバター、トマトペースト、水で溶いたブイヨン、水、牛乳を加え45分ほど煮込む。ソースにとろみが出てきたら塩・こしょうで味を調え、完成。玄米ご飯との相性抜群です。 ボナペティ! 本誌連載の料理をえりすぐったレシピ本『パリのムスコめし世界一小さな家族のための』も絶賛発売中です!
2018年04月17日『ブラインド・マッサージ』『二重生活』などで国際的に知られる中国の名匠ロウ・イエ監督の新作映画『SATURDAY FICTION』(英題)に、日本から実力派オダギリジョーと「花子とアン」の中島歩が出演することがわかった。本作は、ロウ・イエが代表を務める制作会社YINGFILM、日本の映画制作・配給会社アップリンク 、ドイツのベルリンを拠点とする制作会社Achtung Panda!による国際共同制作作品。太平洋戦争開戦前夜、スパイが暗躍する上海を舞台に、上海租界(外国人居留地)に実在した「蘭心劇場」で巻き起こる愛と謀略の物語となる。オダギリジョー&中島歩、国際色豊かなキャストに参戦!主演は、『紅いコーリャン』『妻への家路』などで知られる中国を代表する女優コン・リー。共演には、ドイツから海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」ジャクェン・フ=ガー役のトム・ヴラシア、フランスからは『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』のパスカル・グレゴリー、台湾から国民的人気俳優のマーク・チャオなど国際色豊かなキャストがずらり。そして、日本からは『南瓜とマヨネーズ』『湯を沸かすほどの熱い愛』や、キューバとの共同制作作品『エルネスト』に主演するなど、内外での活躍が目覚ましいオダギリジョー。さらに、NHK連続テレビ小説「花子とアン」で注目された中島歩が、海外の作品に初出演を果たす。コン・リーは香港から上海に戻った大女優、トム・ヴラシアはグランドホテルの支配人。パスカル・グレゴリーはコン・リー演じる女優の養父を演じ、マーク・チャオは「蘭心劇場」の支配人である舞台演出家に。オダギリさんは日本から来た暗号通信の専門家で、中島さんはその護衛にあたる人物を演じるという。ロウ・イエ監督からコメント到着「1941年、太平洋戦争開戦までの1週間は、中国、ヨーロッパ、アメリカ、アジアにとって全てが変わってしまう直前にあたります。また、その時代の上海はショー・ビジネスとスパイの世界が交差した特異な場所でした。この映画が描くのは、策略とロマンス、裏切りに満ちた二つの世界です」『SATURDAY FICTION』(英題)完成は2019年を予定。(text:cinemacafe.net)
2018年02月26日年齢・性別・国籍…全て不明のパワータロット・カウンセラー「ムンロ王子」。麗しの世界の住人である彼(彼女?)が、『恋愛成就のためのセルフ・プロデュース』をテーマとしたコラムをお届けします。素敵な恋がしたいみなさん、ムンロ王子のもとであなただけの「ガラスの靴」を見つけましょう!■その前に…ムンロ王子って何者?Bonjour!ムンロ王子です。寒中お見舞い申し上げます。今年は1月5日が「小寒」、2月4日が「立春」なので、2月4日が「寒明け」となります。寒が明けるとはいえ、まだまだ寒い日が続きますので、風邪など引かないように、帰ったらうがいと手洗いは必ずしましょうね♪また、今年の「春節」は2月16日、「節分」や「旧正月」など、占い的には2月が年始めとなります。2018年は干支でいうと戊戌(つちのえいぬ)。戊は豊かな実りを、戌はそれらを刈り取ることを意味し、今年は「収穫」の年。ムンロ王子のタロット占いでは2月は『恋人(THE LOVERS)』と出ました。ぜひ本命にアタックして恋人をGET(収穫)してくださいね♪■バレンタインは白黒つける日さらに2月14日はバレンタインデー。意中の男性に愛を告白する日ですよ!この機会にぜひアタックしてみてね~。ところで、日本ではバレンタインデーは女性が男性に愛を告白する日となっていますが、実は世界的には「恋人の日」として恋人にプレゼントを贈る日。男性が女性にプレゼントすることもあるし、別に告白に限定されてもいません。贈るものも日本ではチョコレートが基本ですが、世界的には何でもいいんです。ムンロ王子としては、恋人のいない女性はこの日を利用しない手はないと思います。ぜひ意中の人に「告白」するキッカケにしてください。今年1年、片思いして悶々とするのではなく、この日に想いを告げて白黒ハッキリさせるべきです。恋に恋するのは中高生で卒業して、今年は実現可能な恋愛に一歩踏み出してくださいね!■悪魔に支配されている女性が登場さて、恒例の不婚女子シリーズもいよいよ7話目。今回は不倫の誘惑にハマり、結婚できないG子のお話です。タロットには『悪魔:THE DEVIL』というカードがあります。これは人間が悪魔に支配されている状態を表すもの。悪魔とは人間の弱さにつけこみ、誘惑し、堕落した世界から抜け出せなくする存在です。ちょうどタバコを吸う人が、体に悪いと知りながらもなかなか禁煙できないでいる、そんな状況と似ています。G子はそんな「悪魔」に支配されている女性なのです。■「不婚女子」G子さんの場合ムンロ王子「こんにちは。何を知りたいの?」G子「仕事について占ってください」ムンロ王子「どうしたの?上手くいってないの?」G子「そうでもないんですけど、そろそろ転職しようかなと思ってて」ムンロ王子「そうなんだ?じゃ、診てみようね~」G子「お願いします」ムンロ王子「ん~、結婚してるの?」G子「いえ、してません」ムンロ王子「好きな人はいるの?」G子「はい。お付き合いしてます」ムンロ王子「そうなんだ?アナタ何歳?」G子「34歳です」ムンロ王子「その人とは結婚するつもり?」G子「いえ、できないんです」ムンロ王子「えっ、なんで?その方、結婚してるとか?」G子「ええ、そうです」ムンロ王子「将来その人と結婚するつもりなの?」G子「相手の家庭を壊すつもりはないです。お子さんもいるし」ムンロ王子「そうなんだ。アナタ結婚したことあるの?」G子「ないですし、あまり結婚したいとも思ってないんです。それよりも仕事、どうしたらいいですかね?」■実は“都合のいい女”扱いされてる!?ムンロ王子「そうね~。(カードを示し)ここに男性が一人いるのよ。たぶん彼ね。そしてタワーが出てるのよ!」G子「タワーってなんですか?」ムンロ王子「『塔』のことで、テーマは『脱出』。築いてきたものは崩れるからさっさと脱出しなさい、さもないとあなたも一緒に崩れる、巻き込まれるって意味」G子「え~怖いですね」ムンロ王子「そうよ!ワタシ的にはタロットカードの中で一番キツイと思う。確かに仕事で転職する時にも出ることがあるから、仕事の話もあり得るんだけど、他のカードの並びを見た感じ、不倫となると、その男との関係を終わらせろってメッセージに読み取れるんだけど」G子「それはないですよ。彼の家庭は円満で、お互いにプライベートには立ち入らないようにしてるので」ムンロ王子「そりゃ彼としてはラッキーよね。だって家庭を維持しながらアバンチュールを楽しめるんだから。でも、アナタにとっては嫁入りの大事な時期を棒に振ってるんだから、いいように利用されてるんじゃないの?」G子「そんなふうには考えていません。ワタシ結婚願望ないんで、むしろワタシのほうが利用してる感じなんですけど」ムンロ王子「そうかな~。アドバイスとして出てるのは『悪魔』の逆位置、『束縛からの解放』なのよね~」G子「仕事のことだと思う。やっぱり今の会社を辞めて、新しい仕事を探せってことかな?」■女性の最大の宿命は『命のリレー』ムンロ王子「いい加減に目を覚ましなさい!いつまで子どもみたいなことを言ってるの?34歳でしょ?転職なんかじゃなくて、不倫を精算して結婚しろってコトよ!結婚はしたいとかしたくないとか選べるものではなく、しなきゃいけないの!過去に何があって結婚願望がなくなったかは知りません。百歩譲って『結婚』はしなくてもいいけど『子ども』は産んだほうがいいわ。不倫相手を愛してるなら、その人の子でもいいから産むのよ!」G子「えっ何で?ワタシ、子ども好きじゃないから育てる自信ないし。独りのほうが自由で気楽だし」ムンロ王子「そりゃ、今はそうかもしれないけど、年取ったらどうするの?待ってるのは孤独死よ!」G子「だって、子どもを産んだって面倒みてくれるとは限らないし、結婚したってその人と老後まで一緒にいるとも限らないでしょ?」ムンロ王子「そりゃそうよ!アナタだって明日、交通事故に遭うかもしれないしね。でも、そんなこと言ってたらキリがないでしょ?世の中ってそうやって廻ってるのよ!どうせ排出するんだから食べたってしょうがない。いつか死ぬんだから欲張って生きてもしょうがない。そんなこと言ったら生きてる意味ないでしょ?この世に命をいただいて『生きる』というのは、そういうことなのよ!」G子「子どもは産まないといけないんですか?」ムンロ王子「もちろんよ!アナタのお母さんが同じような考えだったら、アナタは今ここにいないのよ!先祖が嫌な男に輿入れさせられて男の子を産むまで子作りされられ、戦火の中、子どもを抱えて生き延びてきたから今アナタはここにいるの。その先祖のお墓に入れる?命をつなぐというのは、女性として産まれたからには宿命なの。もちろん産みたくても産めない人、子どもを亡くした人もいるわよ。そういう人は他人の子どもの成長を助ければいいんです。いずれにしても女性の最大の宿命は『命のリレー』、これは男にはしたくてもできないのよ!」G子「そうなんだ。彼の子でもいいのね?」ムンロ王子「シングルマザーは母子ともに負担が大きいから、できればちゃんと結婚して産んでほしいけど、今は女性も働けるし、そういう人を支援する制度も整ってきたから、千歩譲ればそれもあり。その代わり覚悟はいるわよ!」G子「わかりました。じゃ、転職は?」ムンロ王子「今の職場は正社員?産休育休の制度は整ってる?」G子「大手企業だから大丈夫」ムンロ王子「なら辞めちゃダメでしょ。男に頼らずに子育てするなら、なおさらよ!」■これからは人生100歳の時代G子「そうか、子どもね~。考えたこともなかった」ムンロ王子「案ずるより産むがやすし。ワタシの母親も、もともと子ども好きじゃなかったけど、産んだら好きになったみたいよ。自分が産んだ子は別、変わるものよ。みんな産んでるんだから、きっとアンタも産めるわよ!あっ、アタシは無理よ」G子「ふふふ」ムンロ王子「女性は50歳までは旦那と子どもに振り回されるもの!仕方ないのよ。でも50歳以降は自分の人生。日本人女性の平均寿命は87歳、これからは人生100歳の時代よ。50歳と言っても、残りまだ50年もあるってこと!子育てなんてたかだか20年間でしょ?100歳の人生の5分の1。命をいただいた恩返しだと思って献上しなさい!税金みたいなものよ」G子「そうね~、わかったわ。だったら彼の子は産みたくないから新しい人を見つけるわ!」ムンロ王子「そうね。子どものためにも、そのほうがいいと思う」G子「なんか全然期待してた結果じゃなかったけど、考えてみます。いろいろとありがとうございました」ムンロ王子「どういたしまして。頑張って幸せな結婚をしなさいよ!」■2月のカード:【THE TOWER:塔】今月ご紹介するカードは【THE TOWER:塔】、大アルカナの「16番」です。【THE TOWER:塔】みなさんはタロットの中で不吉なカードと言われると『死神』を思い浮かべるのではないでしょうか。実は『塔』はそれと同じ、もしくはそれ以上に厳しいカードかもしれません。というのも正位置、逆位置のいずれにおいてもネガティブな意味を持つ唯一のカードだからです。『塔』のテーマは「崩壊」、いままで築いてきたものが崩れるという意味です。『死神』は自分が生まれ変わる「再生」がテーマであり、自分の内面の問題ですが、『塔』は外的要因によって人生が方向転換を余儀なくされるのです。正位置で出ると、それは避けることのできない「崩壊」。しがみつくと一緒に崩れてしまうので、一刻も早く「脱出」するよう警告しています。逆位置の場合は、かなりグラついていて崩れかかっている状態。「崩すも崩さないもあなた次第」で、崩さずに支えるつもりなら、かなりの覚悟が必要、という意味です。仕事の場合は「退職」、恋愛の場合は「別れ」、結婚の場合は「離婚」となります。時には「他人の死」を意味する場合もあります。■『塔』は怖いけどありがたいカード?ここで『塔』のカードが3回も出たカップルのお話をしましょう。あるタロット占いのイベントに一緒に来ていた女性のすすめで、いやいや占うことになった彼。「自分自身」の位置に『塔』が出たので、これまで築いてきたものが崩壊するから気をつけるようにアドバイスしました。すると彼女から、実は2人はW不倫でお互いに家庭があり、子どももいるけれど、そのことがつい最近男性の奥さんにバレてしまったと聞かされたのです。そこで「頑張ればなんとかなるから家庭が『崩壊』しないように努力しなさい」とアドバイスしたところ、3ヶ月くらいして彼女に再度占ってほしいと言われました。彼を占うと、男性のカードを開いた瞬間、いきなり「過去」の位置に『塔』が出たのです。すっかり意気消沈した彼に「でも位置が過去だから、もしかしたら過去のこととなって、状況は良い方向に進むかもしれませんよ。崩さないように引き続き、頑張って」と伝えました。さらにその3ヶ月後に2人を占った時には、彼の中から『塔』のカードはなくなり、カード全体が良い方向に向かっていて、改善されている感じでした。ホッとしたところで、次に彼女のカードをめくってみると、ナント!彼女のカードの中に『塔』が出てきたのです。『塔』が彼から彼女に移ったんですね!その時、ムンロ王子は2人の「別れ」を予感したのですが、あえてその話には触れず、終電も近かったのでそこで話を打ち切り終わらせました。後日、彼女に改めて占ってほしいと言われ、カードをめくってみると、すっかり男性の影はなくなっていました。思いきって、あの『塔』は2人の恋の終焉を意味していたのではないかと切り出したところ、どうやらそのような状況になっていたみたい。泣き崩れる彼女に「もしかしたらあなたの家族にまで飛び火していたかもしれないんだから、未然に防げてよかったんじゃない?」と慰めました。最初に男性に出た『塔』は不倫を奥さんに知られて家庭が崩壊することを、2回目に男性に出た『塔』は、なんとか家庭の崩壊を免れW不倫の関係の崩壊へと移行しつつあることを、そしてもはや男性に出なくなった『塔』は女性のほうに出て、2人の関係の終焉を告げていたのです。もし2人が占いで『塔』と出会わなかったら、男性の家庭の崩壊が女性のほうに飛び火し、2つの家庭が壊れていたかもしれません。『塔』は怖いカードですが、その問題に果敢に取り組むことで回避できるというもの。つまり、むしろ出てくれてありがたいカードとも言えます。■2月のシャンソン『So in love』ムンロ王子はシャンソン歌手と言われていますが、実はシャンソンというより、正確にはフランスの大御所歌手エディット・ピアフの歌を歌っています。シャンソンというジャンルを歌うのではなく、エディット・ピアフ、プレスリー、コール・ポーター、井上陽水など、アーティストにフォーカスして曲を歌っているのです。この『So in love』はコール・ポーター全盛期の曲で、ミュージカル「キス・ミー・ケイト」の劇中歌として作曲されたもの。日本では日曜洋画劇場のエンディングテーマとして有名で、映画評論家の淀川長治さんが、最後に「さよなら、さよなら、さよなら」と言った後に流れる曲です。実はこの曲、コール・ポーターの奥さんが余命宣告を受けた時に奥さんとの別れを惜しんで作ったという、表向きはミュージカルの劇中歌としての顔を持ちながら、裏にはプライベートで妻との死別による悲しみを表現するという二面性の意味を含ませた曲で、天才作曲家コール・ポーターの最高傑作です。淀川さんが日曜日の夜中に最後のお別れを告げて流したのも、そのあたりのことをわかってのことだと思います。ムンロ王子はこの曲をコール・ポーター3部作の最後の曲として切なく哀しく歌います。ぜひ一度聴いてみてくださいね♪タロット占い講座ムンロ王子は今年から二子玉川の『コミニティクラブたまがわ』で本格的にタロット占いを学びたい人のための講座をスタートさせます。趣味からプロを目指す方まで幅広く対応し、初心者の方でもわかりやすく楽しく学べますので、ぜひ参加してくださいね~。定員20名です。お申込みはお早めに♪■ 初級編《大アルカナ22枚についてそのカードの意味とメッセージを全5回に分けて解説します。》第1回2/10(土)10:30~12:30/17:00~19:00第2回3/10(土)10:30~12:30/17:00~19:00第3回4/14(土)10:30~12:30/17:00~19:00第4回5/12(土)10:30~12:30/17:00~19:00第5回6/9(土)10:30~12:30/17:00~19:00【受講料】会員3,780円、一般4,320円(1回分、教材費込)【会場】コミュニティクラブたまがわ(世田谷区玉川3-17-1-V-2 東館4階)【お申込方法】電話:03-3708-6125FAX:03-3700-4338Web:イベント告知【2018年上期タロット占い】20分3000円。要予約。2/15(木)19:00~23:002/24(土)13:00~17:00◆会場◆『Dining Bar Shelter』(03-5577-4949)千代田区神田小川町2-8【プロフィール】ムンロ王子東京大学法学部を卒業してIT企業を経営しているムンロ王子。趣味で始めたタロット占いが評判となり、7年間で占った人は8000人近く。これまでタロット占いを通じてさまざまな人生に触れてアドバイスしてきた教訓を〈シャンソン〉というジャンルの歌を歌うことで広く伝えています。2016年12月25日には日テレの『スクール革命』という番組で「今どきのクセの強い占い師」としてお笑いタレント千鳥のノブくんの2017年の運勢を占い、シャンソンもお披露目しました♪タロット占い、ライブ活動など活動内容はFacebookにて公開中!☆365日占いっぱなし『占いTV』に出演中!
2018年02月02日美輪明宏の春の舞台公演に、4年ぶりとなる『愛の讃歌~エディット・ピアフ物語~』の上演が決まった。世界的シャンソン歌手ピアフの一生を描くこの舞台は、美輪が自ら作・演出・美術・衣裳・主演を手がけて作り上げてきたものだ。ピアフの生き方に、そしてピアフの歌に、どんな思いを込めるのか。美輪の慈愛が見えてくる。2018美輪明宏版「愛の讃歌~エディット・ピアフ物語~」チケット情報美輪が描くエディット・ピアフの物語は、劇中で歌われる「愛の讃歌」にその魅力が表れている。2014年の朝ドラ『花子とアン』で流れ、紅白歌合戦でも歌われた、美輪の訳詞によるあの歌だ。「エディット自身が作詞した原詞に書かれているのは、“恋”ではなく“愛”です。その違いは、恋は自分本位で、愛は相手本位であるということです。『あなたのためなら命がなくなったって平気よ』という無私の精神で人を愛することを歌っているのが、『愛の讃歌』なのです。そして、そんな詞が書けたのは、エディット自身がそのように人を愛し、愛されたからだと思います。エディットを通して、人を愛するとはこういうことなのだと、両手でしっかりと受け止めていただけたらと思っています」。美輪版が、ピアフを最後に支えたテオ・サラポという人物に強く光を当てているのはそのためだ。20歳下の男性との互いを与え合うような純粋な愛は、きっと、心救われる思いになるはずである。「水に流して」という歌にも、ピアフの生き方は表れる。貧しい生まれから一躍才能を認められ、幾度も奈落に突き落とされながらも自分を高める努力をして這い上がっていった彼女が、良かったことも悪かったこともすべて水に流して再出発しようと歌うその力強さは、大いに励みとなる。「地獄を見た人は強いわけです。それでも今ここに存在しているということは、生きる力があったという証拠なのです。それは私自身にも言えることです。上京して音楽を始めたものの家が破産してホームレスになったり、『ヨイトマケの唄』で素顔で歌えば商品価値がなくなったと干されたり、死にものぐるいでここまできました。だから、エディットの心象風景が手に取るようにわかります」。美輪が演じるピアフが鬼気迫るのは当然なのである。テオ・サラポに木村彰吾、妹シモーヌにYOUと、前回に続くキャストも揃う。「デジタルにシフトしているこの時代、精神は安らぎを求めています。この『愛の讃歌』がみなさんの心の栄養になればと思っています」とよりよきものを目指す。人が、世界が、混迷を続けている今、愛とは何か、生きるとはどういうことか、美輪ピアフは全身で訴える。公演は3月31日(土)から4月15日(日)まで、東京・新国立劇場 中劇場、4月20日(金)愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて。取材・文:大内弓子
2018年01月31日表参道ヒルズの高級ショコラティエなどカフェ3店舗より、バレンタイン限定商品が登場。2018年1月10日(水)より、各店舗にて発売開始となる。ジャン=ポール・エヴァン(本館1F)ジャン=ポール・エヴァンからは、コレクション30周年記念のボンボンショコラや詰め合わせ商品が登場。中でも注目したいのは、バレンタイン期間限定の新作ボンボンショコラ「トラント」。3種類のベリーを合わせたジュレと、ローリエ風味のガナッシュを、ビターチョコレートでコーティング。表面には、30周年記念の文字が入り、「ゼロ」の文字が恋人たちの愛を意味するハートにアレンジされた、バレンタインらしいデザインとなっている。ユーゴ アンド ヴィクトール(本館1F)ユーゴ アンド ヴィクトールでは、エディット・ピアフによる不朽の名曲『バラ色の人生』から着想を得たラブリーなデザインのショコラが登場。手帳型のボックスには、橋を自転車で駆け抜ける男女とハート形の音符がトリコロールカラーで描かれており、愛の季節にふさわしいパッケージとなっている。ボックスの中には、ドーム型の「スフェール」と四角形の「カレ」が詰め合わせられており、洋梨やワイン、ヒマワリの種のプラリネなど、すべて異なる味わいが楽しめる。タリーズコーヒー(西館B1F)タリーズコーヒーからは、2種類の詰め合わせが登場。「タリーズショコラ カカオセレクション」は、ブラジルやコートジボワールなど、産地の違いを楽しめる4種のショコラと、コーヒーチケットがセットになっている。「フィナンシエ ショコラ&オレンジブラン」は、ショコラとオレンジブランの2種類が楽しめる。ぜひ、お気に入りの一杯と合わせて味わってみては。【詳細】表参道ヒルズ バレンタイン 2018■ジャン=ポール・エヴァン期間:2018年1月14日(日)〜2月14日(水)商品例:・新作ボンボンショコラ「トラント」価格:452円(税込)・限定詰め合わせ商品「ボワットゥ ショコラ」内容:9個入 オルロージュ価格:5,247円(税込)■ユーゴ アンド ヴィクトール期間:2018年1月17日(水)〜2月14日(水)商品内容:ラヴィアンローズ 12個入価格:5,184円(税込)■タリーズコーヒー期間:2018年1月10日(水)〜なくなり次第終了・産地の違いを愉しむ4種のショコラ コーヒーとご⼀緒に、至福のひとときを価格:1,280円(税込)内容:チョコレート8粒(4種×各2個)、コーヒー・カフェラテ・ティーチケット1枚・しっとり食感にカカオリキュールの芳醇な味わい 2種の味わいが楽しめるアソートセット価格:1,300円(税込)内容:フィナンシエ ショコラ3個、フィナンシエ オレンジブラン3個
2018年01月12日フランスの国民的シャンソン歌手、シャルル・アズナヴールの2年ぶりとなる来日公演が2018年5月21日(月)に大阪、23日(水)に東京で開催されることが決定した。【チケット情報はこちら】2018年5月22日(火)に御年94歳を迎えるシャルル・アズナヴール。日本のシャンソンファンの熱い想いに応え、奇跡の来日公演が決定した。シャルル・アズナヴールは1924年生まれ。1946年にエディット・ピアフに認められ本格的に歌手活動を開始。その後、当時ピアニストであったポール・モーリアをアレンジャーに迎え数々のヒットソングを発表。代表曲に、後にエルヴィス・コステロがカバーしリバイバルヒットした『She』(映画『ノッティングヒルの恋人』主題歌)などがある。今年8月には、80年以上にもおよぶ芸能活動の功績が讃えられ、ハリウッドの殿堂入りを果たした。チケットの一般発売に先がけて、プレイガイド先着先行を実施。受付は12月1日(金)昼12時から2018年2月24日(土)9時59分まで。■シャルル・アズナヴール「生誕94周年 特別記念 来日コンサート」2018年5月21日(月)NHK大阪ホール(大阪府)開場 18:00 / 開演 19:005月23日(水)NHKホール(東京都)開場 18:00 / 開演 19:00料金:VIP指定席25,000円(税込、1階センター席確約・グッズ付・VIP専用ゲート)S指定席16,500円 (税込)A指定席13,500円 (税込)※東京公演のみ★★以下のリンクより「シャルル・アズナヴール」をお気に入り登録して、情報をゲット!
2017年11月07日第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、絶賛された『愛を綴る女』。熱烈な愛の手紙を綴る、情熱的なヒロイン・ガブリエルを演じるのは、『エディット・ピアフ~愛の讃歌』で米アカデミー主演女優賞を受賞し、ロバート・ゼメキスの『マリアンヌ』やグザヴィエ・ドランの『たかが、世界の終わり』など国際的に活躍するマリオン・コティヤール。このほど、マリオンの情熱的で妖艶な演技が垣間見える場面写真の数々とともに、彼女のインタビューが到着した。本作をひと言で語るとすると、「自分らしく生きられない世界で暮らす女性が、無言で反乱を起こす。それがこの物語ね」とマリオン。「親が押しこもうとする箱に、彼女は収まらない。私がこのストーリーで興味を惹かれたのは、人は自分自身でいることを周りから否定されつづけると、気が狂ってしまいかねないというところなの」という。主人公のガブリエルは、恋に破れ、親が決めた相手と結婚するも、流産が原因の病いでアルプスの療養所で過ごすことになり、そこで負傷兵と運命的な恋に落ちる、という波乱に満ちた人生を送るキャラクターだ。「感情の高ぶりが大きな役だった。ガブリエルという女性は心に情熱を宿しているから、どこで暮らしても、自由と生命力にあふれているの。威圧的な親に抗いながらも、愛してもいない男性との結婚を承諾する。結婚を親から離れて人生を探求していくチャンスだと考えたの。彼女は親から『狂っている、普通の人間じゃない』とみなされ、人格を否定されている。奔放な女性だけど、閉塞感にさいなまれているの」と、演じた女性に寄り添っている。さらに「私は自由が奪われた人や、なりたい自分になることを許されない人に同情する」とマリオン。「そのような経験は、私にはないけれど。両親は私や弟に教育を受けさせてくれ、自分自身でいられるように、なりたい自分になれるように導いてくれた。自由にさせてくれた。でも今日でも、子どものころの経験と折り合いをつけなくてはならない人がいる。子どものころに箱に押しこまれ、いまも必死で自由を取り戻そうとしている人がね」と語る。「ガブリエルはとても多くの期待を抱いているの。愛情と性的な関心を、純粋な形で、野生の形で持っている。情熱と愛情を経験することが何より大切だと、何より価値があることだと思っている。それこそが自分の生き方だと思い、それだけをさがし求めていくの。それは美しい期待だと思うわ」と、彼女の激しいまでの愛の求め方にも理解を示している。映画で性愛を描くことについて、「人はそれぞれ違うけれど、尊重することが何より大切だと思うわ。性愛をストレートに描いた映画の中にも、尊重は存在する」とマリオン。「私は『アデル、ブルーは熱い色』が大好きなの。あの映画のセックスシーンは美しい。撮影現場では俳優たちに葛藤があったと聞いている。でも彼女たちはまさに、身をゆだねていた。私ならあそこまでできなかったと思う。あの2人の間にある愛情は、とても美しかった。観客に対して誠実だったと思うわ」。『愛を綴る女』は10月7日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年09月25日