くらし情報『小説家たちの姿を通して人生の真髄に迫る名作が再演』

小説家たちの姿を通して人生の真髄に迫る名作が再演

小説家たちの姿を通して人生の真髄に迫る名作が再演

『絢爛とか爛漫とか』 撮影:神ノ川智早


1980年から1990年代の小劇場ブームを牽引した劇団「自転車キンクリート」の代表作のひとつ、『絢爛とか爛漫とか』。若い4人の小説家の泣き笑いを通して、普遍的な人生の命題を浮き彫りにする名作だ。初演の演出を手がけたのは、同劇団を旗揚げした鈴木裕美。戯曲を深く掘り下げ、活き活きとした人物像を描き出す手腕で、これまでに多くの演劇賞を受賞している。8月20日(火)に幕を開けた今回の公演は、花も実もある若手俳優4人の競演はもちろん、鈴木が1998年の再演以来、21年ぶりに演出を担当する点も話題だ。

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昭和初期の東京。処女作のあと2作目が書けずに悩んでいる小説家・古賀(安西慎太郎)の書斎に、批評家志望のモダンボーイ・泉(鈴木勝大)と、女性賛美の耽美小説家・加藤(川原一馬)、破天荒な小説が注目を集める諸岡(加治将樹)がやってくる。あるダンサーに恋心を募らせる加藤のために、みんなでダンスホールに繰り出そうというのだ。
“小説を書かなければ”と焦る古賀に、「人生修業は、すなわち文学修業だ」とうそぶく諸岡。四者四様の文学への想いは、彼らの人生そのものを模索する姿に重なり……。

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