木琴演奏の第一人者、通崎睦美が王子ホールでリサイタル
通崎睦美
木琴奏者、通崎睦美が10月11日(金)、銀座王子ホールでリサイタルを行う。現在はクラシック音楽の分野で世界唯一の木琴(シロフォン)奏者である彼女が、日本を代表する弦楽四重奏団クァルテット・エクセルシオとともに木琴の魅力を伝える数々の作品を演奏する。
「通崎睦美(木琴)」チケット情報
アフリカ由来でやわらかく甘い響きを持つのがマリンバ、ヨーロッパ起源で歯切れのいい華やかな音を持つのが木琴だ。同じ鍵盤打楽器ながら両者の出自は異なり、現在独奏楽器として用いられているのはマリンバである。マリンバ奏者として出発した通崎は2005年に戦前から戦後にかけて日本とアメリカで活躍した名演奏家、平岡養一(1907-1981)の愛器、1935年アメリカ製の木琴と出会い、平岡の遺族からこれを譲り受ける。以来、木琴奏者として多くの作品を演奏。また新作委嘱、著述などを通して広くこの楽器の紹介に取り組んでいる。
クァルテット・エクセルシオとの顔合わせは2017年5月の京都に続く2度目のもの。
さまざまな弦楽器との組み合わせによって木琴の響きが色とりどりに輝く様は、この共演ならではの味わいだ。もちろん通崎のソロ、クァルテット・エクセルシオの演奏などそれぞれの魅力もふんだんに。