“世界最高のショパン弾き”ラファウ・ブレハッチが来日
と意気込みを語った。
「いま感じている思いを表す言葉は2つ。『喜び』と『期待』です」と語るブレハッチ。「2005年にショパン国際コンクールで優勝したときと同じオーケストラと演奏ができる喜び」に加えて「ボレイコ氏は、音楽の細かいニュアンスを大切にする厳しい指導を行なっており、それはピアノパートに留まらない、オーケストラとしてのショパン音楽の醸成につながっていると感じています」と期待を口にし「日本の皆さまとお会いできるのを楽しみにしています」と日本のファンの前での演奏を心待ちにしていた。
来年2020年は5年に1度のショパン国際コンクールの開催年であり、ワルシャワ・フィルがコンクール参加者と演奏することになるが、ボレイコは「ショパンのピアノ協奏曲は、実はオーケストラが響かせるパートはそれほど多くはありません。だからこそ難しいものと言えます。料理にたとえるなら、いろんな食材を使い料理するのは比較的簡単ですが、(ショパン・コンクールは)和食のように、食材がひとつかふたつに限られている状況です」と同コンクールならではの難しさを説く。ブレハッチは日本のピアニストの印象を問われ「世代を問わずどのピアニストからもショパンへの愛を強く感じます」