くらし情報『出雲と大和の珠玉の名品から、古代日本の成立を追う』

2020年1月22日 10:50

出雲と大和の珠玉の名品から、古代日本の成立を追う

と言われた。今回は同遺跡から発見された189点の銅剣・銅鐸・銅矛と、加茂岩倉遺跡から出土した銅鐸30個が出品されている。

第3章「大和 王権誕生の地」では、埴輪や副葬品など、古墳時代の造形が実に豊かに展開していったさまを紹介。さらにそこからヤマト王権成立の背景に迫る。注目は国宝「七支刀」。石上神宮に伝わる宝剣で、左右に3つずつの枝刃と、本体の刃先を合わせて7つの枝があるように見える唯一無二の刀剣だ。またひとつの古墳から出土した数としては全国最多である、黒塚古墳の「三角縁神獣鏡」33面の全点展示も必見。

第4章の「仏と政」では、仏教の伝来により古墳が果たしてきた政治的な役割を、寺院が担うようになった時代に誕生した造形の数々を紹介。
1300年前の姿を現代に残す、石位寺の石仏「浮彫伝薬師三尊像」が寺外初公開されるほか、2メートルを超える巨大な立ち姿が圧巻の當麻寺の「持国天立像」などが並ぶ。なお多くの仏像は360度鑑賞可能で、後ろ姿までじっくり堪能することが出来る。

会場内では展覧会オリジナルグッズも販売。人気イラストレーターの中村加菜子とコラボしたチケットファイルや、出雲大社神殿をイメージした瓦せんべいなどが用意されている。

取材・文:野上瑠美子

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