シュリスペイロフ、“自分らしさ”にこだわった8thアルバム完成!
「曲を作る上で、自分やバンドを変化させたいということではなくて、“自分らしくあろう”みたいなことをずっと思ってて、そこに向かっているというか」。オープニングを飾る『つまんないね』、ギターの絡みが秀逸な『ハミングバードちゃん』など前半はオルタナ全開、一転して6曲目の『絵と空の事』ではセンチメンタルな情感にグッと心を掴まれる。常に思い浮かぶ言葉をメモして、それを辞書みたいに開いて曲に当てはめるという作り方をしているという宮本。“天国”、“地獄”、“絶望”、“幸福”など、多様される言葉も曲によって全く違う意味を持つ歌詞が、彼ならではの余韻を放っている。アルバム最後に収められた『Daydream old dog』では、プロデューサー 山中さわお(the pillows)のアイデアで、彼らには珍しくアドリブらしいギター・バトルが展開され、プリプロの音源が採用されたという。本作を携えて、3月からは過去最大規模のツアーも決定した。「新曲を昨年末のライブでも演って、演奏力とか“前とはちょっと違うぞ”っていうところも見せたいし、これまでのアルバムでライブでは演ってない曲も結構あるので、古い曲もうまく混ぜてやりたいなと思っています」