くらし情報『『パークビューライフ』演出・田村孝裕「キーワードは“多幸感”」』

『パークビューライフ』演出・田村孝裕「キーワードは“多幸感”」

倉科さんは僕、すごく舞台に向いている方だなと感じています。とてもコメディエンヌで、稽古をやればやるほど良くなるし、いろんなことを試されますし、面白いことにすごく興味がある方なんだと思います。中川さんはやっぱり独特で、面白い呼吸とか間(ま)とか持っていらっしゃいます。演じる香苗とご本人でキャラクターが近いところがあるのですが、だからこそ自分にならないようにと考えて努力もをされている。すごくクレバーな方です。前田さんは受信の感度がハンパないんですよ。それは役者としてすごくいいことですが、今回はふたりを引っ張っていく、なんならこの物語を引っ張っていく役どころなので、強いエネルギーが必要で。そもそも物語の発端も、前田さん演じる望が『ここに忍び込もう』と言い出しますし、しかも2020年6月の出来事ですからね。
不要不急の外出してるじゃないですか(笑)。それをやる強烈なエネルギーの放出は、あまり経験のないことらしいのですが、真摯に向き合ってくださっています」

「この作品と向き合って発見だなと思ったのは、今このご時世において“相手のことをちゃんと知ろうとする”ってこともドラマなんだってことでした。人とコミュニケーションを取って、相手に興味を持って、話すということにも価値があるんだなって」

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