NHK連続テレビ小説『おちょやん』で取り上げられた松竹新喜劇が、6年ぶりに夏の京都・南座に登場する。演目は、藤山扇治郎が主演の新作喜劇『一休さん』と名作『愛の小荷物』の2本立て。『一休さん』には、『おちょやん』で主人公・千代の幼少期を演じ、千代の娘・春子役で再登場した毎田暖乃が客演、初舞台を踏む。またOSK日本歌劇団 特別専科の桐生麻耶も新喜劇に初参加。作・演出にはTHE ROB CARLTONの村角太洋を迎える。『愛の小荷物』にはお正月の南座公演でおなじみの久本雅美をゲストに、『大阪の 家族はつらいよ』で山田洋次監督と松竹新喜劇の新境地を開拓したわかぎゑふが演出を担当する。新型コロナウィルスの療養を経た劇団代表・渋谷天外の復帰公演でもあり、大阪でにぎやかに会見が行われた。
「松竹新喜劇 夏まつり特別公演」チケット情報
公演期間は夏の京都で暑さがピークを迎える祇園祭の時期に重なる。
『一休さん』で茶屋の主人と将軍様の2役を演じる天外は、役替わりに「ちょっとおもしろい仕掛けを考えているところです」と話し、リハビリに励みながら久しぶりの舞台に臨む。青年期の一休さんを演じる扇治郎は、名作を数多く擁する新喜劇だが、「今の感覚で新作を書いていただけるのはありがたい。