くらし情報『神奈川フィルの新音楽監督・沼尻竜典が就任会見』

神奈川フィルの新音楽監督・沼尻竜典が就任会見

沼尻竜典

2022年4月から沼尻竜典が第4代音楽監督に就任する神奈川フィルハーモニー管弦楽団。9月30日、横浜市内で就任会見があり、併せて2022-23シーズンのプログラムを発表した。
2022年3月まで川瀬賢太郎が常任指揮者として率いる神奈川フィルだが、50年超の歴史の中で山田一雄、外山雄三、ハンス=マルティン・シュナイトだけしか務めていない「音楽監督」の座を用意したのは、日本の指揮者界を牽引する沼尻への期待と信頼、そして誠意の証だろう。
「重い名前のポストをいただいた。自分としてはまだ若手で、自転車で坂道を必死に上っているようなつもりだったが、いつのまにかそういう年齢になったと改めて認識した。今まで栄養として貯めたことを少しずつ還元するような立場になってきたのだという思いでいる」(沼尻=以下発言はすべて)就任までの神奈川フィルとの関係を振り返って、とくに絆を深めたのはオペラの仕事だったと話す。「びわ湖ホールの芸術監督を務めて15年。そのうち9年間を神奈川と共同でオペラを制作した。
オペラは稽古期間が長いので、互いをさらけ出して付き合うしかない。喧嘩をしたり飲みに行ったり、交流を深めて、いつのまにか絆ができた。

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