スティーヴン・ソンドハイムが作詞、作曲を手がける名作ミュージカル『INTO THE WOODS』を、熊林弘高の演出で上演。そこで出演者のひとりである望海風斗に話を訊いた。
今年4月に宝塚歌劇団を退団した望海にとって、本作は退団後初のミュージカル出演。しかも驚いたことにその役どころは、魔女だという。「退団後の1作目ってすごく大切だと思うんです。ただ今回のお話があった時、私自身、あっこれだなとピンと来て。今まで自分が男役で積み重ねてきたものが生かされると思いましたし、ファンの方にとっても、なにか私らしいと思ってもらえるのではないかと思い、すごくいい第一歩になりそうで、この巡り合わせに嬉しくなりました」
世界各国で上演を重ね、2014年(日本公開は2015年)にはディズニーによって映画化もされた本作。さまざまな童話を背景にしているが、望海が演じるのは『塔の上のラプンツェル』に登場する魔女だ。
「多くの人が魔女というものに対して、強さや怖さ、気味悪さといったイメージを持たれていると思います。ただこの『INTO THE WOODS』では、“母親”という面が強いのかなと。母親役には以前からいつか挑戦してみたいという思いがありました。