くらし情報『『INTO THE WOODS』羽野晶紀「この年になっても初めてのことができるのは、ありがたいこと」』

『INTO THE WOODS』羽野晶紀「この年になっても初めてのことができるのは、ありがたいこと」

と前向きだ。

今回がミュージカル初演出となる熊林弘高について、羽野は「まだ数回しかお会いしていないけど、すごく濃い。ちょっとクラクラするぐらい」と印象を語る。理由は「言葉にしろ、内容にしろ、お話しされることが、私の知らないことばかり」だからだそう。「初めてあった時に、『この曲はハ長調です』と言われて。そんなこと、全く考えたことなかったから(笑)」と話していた。

本作では、赤ずきんをはじめ、『シンデレラ』や『塔の上のラプンツェル』など数々のおとぎ話が出てくる。そのことにちなんで、お気に入りのおとぎ話はあるか尋ねた。
羽野は『オオカミと七匹の子ヤギ』を挙げた。「お母さんになりすましたオオカミが家にやってくるお話。子どもがそれをすごく怖がって、私が家に帰ると、ハグの後に、私の匂いを嗅いで『本物のお母さんだ』と言う。それがかわいいなと思って」とほっこりするエピソードを明かす。

2022年最初の舞台。コロナ禍の影響で配信される演劇作品も増えたが、羽野は「あんまり映像として残されたくない派」という。「劇場という同じ空間にいられる時間はとても儚い。その関係性が私は好き」とした上で、「ぜひ劇場でお会いしたい」と話した。


取材・文:五月女菜穂
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