梅棒が『風桶』を再演、稽古場でブラッシュアップに励む
カメラマン:飯野高拓
“ダンス×演劇×J-POP”を掛け合わせ、セリフを使わず身体表現をメインに物語を立ち上げるダンスエンターテインメント集団・梅棒。彼らの最新作、梅棒 13th“RE”WORK『風桶』が12月17日(金)に東京・本多劇場にて開幕する。初日を約3週間後に控えたタイミングで、その稽古場に潜入した。
全公演満員札止めの好評を博したという梅棒 5th WORK sideB『風桶』(2016年)をパワーアップし、再演する本作。行方不明の兄を捜す科学者の弟が現代と江戸時代にタイムスリップ、大ファンのバンド・「夜桜前線」を巻き込みながら、気弱な傘売りや見習い芸者など個性豊かな町人たちと繰り広げる騒動が描かれる。兄弟やバンドの運命はいかに──。
梅棒作品において、ストーリーの行方やキャラクターの心象風景を打ち出すのに欠かせないのが“J-POP”の存在だ。シーンに合った絶妙な選曲にうなり、新作が上演される度にセットリストをつくって復習する常連ファンも少なくない。
取材日はこの楽曲ごとに振付や段取りをかためていく稽古スタイルが取られていた。まず一度やってみて、作・総合演出を手がける伊藤今人のディレクションを経る。