松たか子「素直に尊敬します」 父・白鸚最後のミュージカル『ラ・マンチャの男』上演へ
ミュージカル『ラ・マンチャの男』が2022年2月に日生劇場で上演される。1969年の日本初演以来、自身のライフワークとして主演を続けた二代目松本白鸚だが、今回の公演が最終公演となる。
舞台は、16世紀末のスペイン・セビリアの牢獄。教会を侮辱した罪で投獄されたセルバンテスは、牢名主に即興劇で申し開きをしようと思い立ち、他の囚人たちを巻き込んで『ドン・キホーテ』の劇を演じ始める……。原作者セルバンテス、彼の芝居の登場人物であるアロンソ・キハーナ、そして彼の狂気が生み出したドン・キホーテという3人の男の物語が重層的に展開。現実と狂気を行き来しながら、「あるがままの自分に折り合いをつけるのではなく、あるべき姿のために闘う」という生き様を貫く姿を描いている作品だ。
12月16日、都内で製作発表が行われ、白鸚は「初演は26歳でございました。もう50年以上経ちます。
本当に感無量でございます。とにかく初日から千穐楽まで皆さん方にご迷惑をかけないように、無事に千穐楽を迎えたいと思います」と現在の心境を語った。
同作の上演回数は、今公演の千秋楽で1332回に達する見込み。白鸚は「『ラ・マンチャの男』というミュージカルは、夢は叶わないと分かっていても時には戦わなければならないということがテーマ。