「『Just Composed 2022 Spring in Yokohama ー現代作曲家シリーズー』オンド・マルトノ~魂の詩~」が、2月26日(土)に神奈川県民ホール 小ホールにて開催される。
気鋭の作曲家への新作委嘱、そして過去の委嘱作品の再演を軸とする「Just Composed in Yokohama ―現代作曲家シリーズ―」。1977年に横浜市が開始した「日本の作曲家シリーズ」を継承して、1999年にリニューアルして以来、毎年度かかさず開催されている。
今回クローズアップされるのは、電子楽器の一種であるオンド・マルトノ。2021年NHK大河ドラマ『青天を衝け』でも演奏している当代きってのオンディスト大矢素子が、その魅惑的な音の世界へと観客を誘う。
委嘱作曲家には、フランスを拠点に様々な編成のための室内楽作品を次々と生み出してきた山本哲也が抜擢された。そのほか、ヴィオラに安達真理、ピアノを松本望が担当する。
もともとバンドネオン、サックス、ピアノのために書かれた薮田翔一《祈りの情景》(2017年度委嘱作品)がこの編成のために編曲され、新たな命が吹き込まれる。
オンド・マルトノを語るうえで欠かせないメシアンの遺作、映画音楽としても用いられた坂本龍一と池辺晋一郎の作品、そしてオンド・マルトノ奏者であったミュライユと、オンドの多彩な表情を堪能できる内容となる。