くらし情報『電子技術が人の心に寄り添う オンドマルトノの詩』

電子技術が人の心に寄り添う オンドマルトノの詩

が、上述の山本作品と同じ三重奏に編み直された。
「もともとすごくきれいな作品なのですが、オンドの持続する音やポルタメントを生かして、天国的な味わいが増しています」
これら2曲の初演曲の他に、オリヴィエ・メシアン、池辺晋一郎、坂本龍一、トリスタン・ミュライユの作品を演奏する。共演はヴィオラ安達真理、ピアノ松本望。
「パリ留学時代から交流のある松本さんと、初めてご一緒する安達さん。二人とも卓越した技能と勘の良さがあります。あねご肌で、どんと来い!でやってくださるので、すごく頼りにしています」
オンド・マルトノは1928年に発明された電子楽器。発音の原理こそ電子的な発振によるものだけれど、表現の感覚は生の弦楽器に近い。昨年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』で響いたサウンドも記憶に新しい(あれを演奏していたのも大矢)。
他にも映画やCMなど、正体を知れば「なるほど。あれもオンドなのか!」と気づく、案外身近な楽器なのだ。公演には「魂の詩」のタイトルがある。
「人間の表現のために新しいテクノロジーがどう使えるかという試みから生まれた楽器の一つ。その歴史は今も作られている途中です。電子を通した人の心の表現を感じていただけたらなと思います」

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