萩原と成田の二人も、生後10か月の愛娘のママとパパだ。わが子を音楽が好きな子に育てたいと願っている親は多いだろう。
萩原「親が音楽を楽しんでいる様子を見ると興味を引かれると思うんです。一緒にこういう演奏会を楽しむことが、子供にも良い影響を与えると思います」
成田「教育というよりもサポートをしてあげることが大切なんだと思っています。その子がその子らしく育っていけるように手助けしてあげたい」
加藤「子供と大人の境界線はどこにあるのかと考えるといつも、僕の精神年齢は中2で止まっていることに気づきます(笑)。大して差はない。それに、普遍性のある面白いものというのは、子供も大人も、それぞれの目線で楽しい。あんまり子供向けということを意識しなくていいのではないでしょうか。
GWを、音楽を聴いて家族一緒に過ごすのは、とても豊かな選択。一緒に楽しめる遊び場になればいいですね」
成田「クラシックは、演奏者がみんな同じ方向を向いてつまらない顔で弾いているみたいなイメージを覆したいですね。ステージに工夫を凝らしたいなと思っています」
加藤「うん。演奏しているわれわれも楽しめるようにやりたいよね」
(宮本明)