くらし情報『「BALLET TheNewClassic」出演の中村祥子「今まさに『瀕死の白鳥』を踊る時期」』

「BALLET TheNewClassic」出演の中村祥子「今まさに『瀕死の白鳥』を踊る時期」

あれほどシンプルな動きの中でドラマ性を見せなければならない上に、舞台で自然に放出されるアドレナリンの完全抑制も必要とされる本当に難しい作品ですが、単なるポジションやポーズの美しさを越えた深い表現の境地に到達できるよう、自分の中の課題と日々向き合っているところです」
また、出演者全員、総勢11名による『ライモンダ』でも主軸を担うが、
「これだけのメンバーが揃うと、とてもいい刺激を受けますね。リハーサルでのコミュニケーションの中でいろんな情報交換をしたり、自分に足りない部分も気づかせてもらえたり……。『ライモンダ』は、それぞれの個性が存分に発揮される構成になっていますので、素晴らしいダンサーたちとこうして共演できることを嬉しく思います」
2020年にはKバレエ カンパニーの名誉プリンシパルとなり、現在はフリーランスとして、さまざまな振付家の作品に挑んでいる。
「一度カンパニーという環境を離れてみると、大変なこともたくさんありますが、それもまた自分に必要な経験だと覚悟を持って乗り越えるようにしています。ダンサーはやはり踊り続けていないといけない。だからこそこの先も、心惹かれる作品に魂を捧げ、私なりのバレエ人生を最後まで突き進んでいきたいです」

撮影協力:スタジオアーキタンツ
取材:吉野美山
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