くらし情報『凰稀かなめが『DOROTHY』で悪いだけではない、西の魔女に』

2022年8月24日 17:15

凰稀かなめが『DOROTHY』で悪いだけではない、西の魔女に

今回、オファーを受け「まず、顔を緑に塗りますか?」と聞いたと笑う。「それはないということでした(笑)。原作では西の魔女はドロシーたちをしもべにしようとする悪役ですが、今回は、悪いだけではないというところを描くんです」。西の魔女はオズの国を統一し、支配しようとしている。「なぜ、そうなったのか。物語では語られない彼女のバックボーンを考え、ドロシーの思いを聞いて変化していく様を演じるのが難しいですね。どう見せるか稽古場で悩んで試行錯誤している状態です」と話す。

元宝塚歌劇団宙組トップスターだったこともあり、今作のドロシーには共感する部分が多いという。
「宝塚時代を思い出しましたね。ドロシーと部員の心のすれ違いが描かれていて、対人関係は難しいなと。上には上の思いもあるんです。お客様も、自分が今置かれている状況によって、共感する部分や、見えてくるものが違うと思います。でも、最後にはほっこりできる。音楽もすばらしいですし、何回でも観ていただきたいですね」。
自宅にいると、演じる人物が降りてきて、その人と対話することが今までの凰稀の役作りの仕方だった。西の魔女とはどんな会話を交わしているのかと尋ねると、「それが、ワンちゃんを飼い始めて、犬が怖がるからやめたんです(笑)。

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